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知っておきたい熱中症への対応(2)

1621 【吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康
「知っておきたい熱中症への対応(2)」

■運動を伴う熱中症

〈 どんな人〉 20~40代の働き盛りの健康な人  
                     圧倒的に男性が多い
〈どんな場所〉 体育館や運動場、屋外や炎天下の工場
〈 特 徴 〉 運動中、数時間以内に急激に発症する 
                  比較的早く回復する

■運動を伴わない熱中症

〈 どんな人〉 高齢者や乳幼児、体調不良の人
                    男女の差はない
〈どんな場所〉 密閉された室内、浴室
                       住宅の二階、マンションの最上階
〈 特 徴 〉 屋内で徐々に1~3日で発症
                   回復に時間がかかる

高齢者はもったいないからと、室温が上がっても冷房の
使用を我慢する。加えて、体温調節機能が低下していて
、暑さを感じなくなっている。
暑さの厳しい日は外出を控え、冷房の効いた室内で
まめに水分補給をする。

■重症度の見分け方

〈 一度 〉 応急措置をして見守る
症状・・めまい、立ちくらみ、生あくび、大量の発汗

・涼しい所に寝かせ、服をゆるめて、頭・首・脇の下・
  両足の付け根を保冷剤や氷のうで冷やして、安静に。
・冷たい水かスポーツドリンクを飲ませる。

〈 二度 〉 病院に連れていく
症状・・頭痛、嘔吐、倦怠感、虚脱感、もうろう

意識があるが、自分で水が飲めなかったり、コップを
持つ手が震えたり、水を飲み込めず口の端から流れ
落ちる。

〈 三度 〉 直ぐに救急車を呼び入院
症状・・意識がない、けいれん発作、肝・腎機能障害
血液凝固異常

                               帝京大学医学部教授・三宅康史

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