1605 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「平成から新時代へ」
昭和44年、大手の住宅会社を脱サラ起業した私。
妻や両親、兄弟から「外喜雄のバカが! 何考えている」
と非難され、四面楚歌の状態でした。
高度経済成長期にあって、脱サラ起業したからといって
成功する確率は低いし、不安定だ。
「寄らば大樹の陰」・・しっかりした会社に勤めている
方が絶対安心なのです。
ところが平成に入ると、そうした名のある企業が次々
凋落し、無名の企業が成長していく、ドラスティックな
動きが目立つようになった。
こうした変化は『一流大学を出て一流企業に就職する』
それまでの「幸せモデル」の神話が崩れたことを意味す
る。
平成に入ると「何が幸せで、どうしたら幸せになれるか」
価値観が多様化し、将来が見通せなくなった。
インターネット関連企業、グーグルやフェイスブック
などが次々登場し、携帯はガラ系からスマホへと・・
生活スタイルがわずかの間に大きく変化していった。
情報技術ITやAIが普及していく、第4次産業革命の
中で「ITは難しい・・苦手」と自ら壁を築いてしまう
企業や住民の間に、隔絶が生じていく。
経営者も個人も、ITやAIの利便さを理解できずに、
取得をためらっていると、恩恵を享受できず、時代から
取り残され、社会の変化についていけない、人生の負け
組になってしまうのです。
読売「生きるヒント」