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ポスト平成・・生きるヒント

1604 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「ポスト平成・・生きるヒント」

昭和の高度成長期と共に歩んできた、私の人生。
一生懸命働けば、自分も家族も幸せになれる時代だっ
た。
「エアコンが欲しい、次はマイカー」と、モノの豊かさ
を追い求めることが喜びになった。

終身雇用が当たり前の昭和の時代、会社で嫌なことが
あっても我慢し、業績が認められれば昇給・昇格できた。
やりがいも生き甲斐も、手にすることができる時代でした。

平成に入ると、昭和の規範はしだいに揺らぎ、失われて
いった。生きづらい世の中になった。
終身雇用制は廃れ、不正規社員が低賃金層の増加を招き
、定年まで真面目に働いても”幸せ”は保証されなく
なった。
一流企業に就職しても、自分が望んだ職場・職種では
なかったと、「生き甲斐・やりがい」を求めて簡単に
転職していく。
多くは、自分が思う居心地のよい職場・仕事が見つから
ないまま、転職を繰り返す・・将来への夢がしぼんでい
く。
”幸せ”は誰も保証してくれない。意に沿わない仕事で
も懸命に頑張って、次のステップの肥しにしていく・・
そんな心構えが大切になってくる。

一流の調理人を夢見てホテルに就職。職場には「皿洗い
3年」などの見習いの習慣があり、下積み期間があった。
今の若者、そうした「下積みは」理解出来ない
し、嫌だ
ろう。
「辛い体験が人を育てる」
この言葉の意味の大切さを教える人はいない。

価値観が多様化していく中、生き甲斐の軸となる規範
が定まらない。規範なき今の時代、自らの生き方や考え
方をしっかり持つことが大切になってくる。

来年、新しい年号になるが、先が見えない・・霧の中を
走るような不安が付きまとう。しかし不安は不幸ではな
い。
未経験に挑戦しようとすれば、当然不安を感じる。
「挑戦する不安」と「達成した時の喜び」とは、表裏
一体なのだ。
                                                        読売「生きるヒント」

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