健康長寿の鍵/慢性炎症
1598 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康 「健康長寿の鍵/慢性炎症」
健康長寿の鍵は、体のどこにも炎症の原因になるものが
ないことです。炎症がなければ、死の直前まで健康に
生きられるのです。
体のどこかに病気があって、この病気が原因で起きる
炎症は、赤くなったり、腫れたり、痛んだり、熱を持っ
たりします。
方や”慢性炎症”は、本人が気づかない、自覚症状の
ない弱い炎症で、表だった症状がみられない。
しかし、慢性炎症が長く続くと、動脈硬化や癌の原因に
なるのです。
最近の研究で肥満体の人は、慢性炎症になることが
分かってきた。
腹囲の基準値が、男性85センチ以上、女性90センチ
以上、そして、体脂肪率が男性25%以上、女性30%
以上の人は肥満で、様々な病気を引き起こすのです。
私もその一人だが、お腹がぷくっと出た中年男性は、
お腹周りに内臓脂肪が溜まり、炎症を起こしやすい体に
なります。
肥満になると、脂肪細胞がどんどん大きく肥大していく。
すると、免疫細胞が脂肪細胞に集まってきて、細胞を
攻撃する・・弱い炎症・慢性炎症を引き起こすのです。
ダイエットで内臓脂肪を減らせば、慢性炎症の数値を
表す「CRP」の数値が下がり、慢性炎症の無い健康な
体になります。
慢性炎症の原因には、肥満の他、過度の飲酒、喫煙、
ストレス、高血糖、高齢などがあげられ、病気発症に
つながっていくのです。
健康診断のあと手渡される検査表・・あなたのCRP値
の数値は?
健康長寿を望むなら、慢性炎症のCRP値を0.02
以下に抑えることです。
CRPが0.3以上と数値の高い人は、日頃の生活習慣
を見直す必要があるのです。
NHK「健康長寿の鍵」