■ピーター・F・ドラッカーの名言
ドラッカー13歳のとき 宗教の先生が生徒に
「何によって人に憧れたいかね?」と尋ねた。
しかしその問いに、誰も答えられなかった。
先生は笑いながらこう言った。
「今答えられるとは思っていない。しかし・・
50歳になっても答えられなければ問題だよ。
人生を無駄に過ごしたことになるからね・・ 」
1590 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
~ピーター・ドラッカーの思想
「人生は目標とビジョン」
ピーター・F・ドラッカーは、その人生で7回精神的な
節目が訪れたという。そのことが、その後の思想形成に
影響した。その1と2を紹介します。
■最初の教訓「目標とビジョンをもって行動する」
この教訓を得たのは、ドラッカーがハンブルク大学に
通いながら、商社の見習いをしていた頃です。
当時彼は、週一回オペラを聞きに行くのを楽しみにして
いた。
ある夜、信じられない力強さで人生の喜びを歌い上げる
オペラを耳にし、その作者が八十歳を越えたヴェルディ
であることを知った。
「なぜ八十歳にして、並外れた難しいオペラを書く仕事
に取り組んだのか」の質問に対しヴェルディは、
「まだまだ満足できないでいる。だから更にもう一度、
挑戦する必要があるのです」と答えたのです。
天才作曲家ヴェルディが、八十歳に発したこの言葉は、
一商社の見習いだったドラッカーの心に火をつけたの
です。
何歳になっても、いつまでもあきらめずに挑戦し続ける
この言葉から、「目標とビジョンをもって行動する」
ことの大切さを学び、その後習慣化するように心掛けた
ことが、ドラッカーの偉大な思想が生まれる、最初の
体験になったのです。
その頃彼は、ある有名なギリシャの彫刻家に関する本を
読んだ。これが二つ目の経験になる。
この彫刻家は、アテネのパンテオンの屋根に立つ彫刻群
を完成させたことで知られている。
完成後、彫刻家の請求書を見た会計官が、「彫刻の
背中は見えない。その分まで請求するとは何事か!」と
咎めたところ「そんなことはない・・神々が見ている」
この話を読んだドラッカー
「たとえ神しか見ていなくても、完全を求めていかなけ
ればならない」と肝に銘じたのです。