[日本で生まれた国字]
峠、榊、畑、辻、働く
[明治の文明開化の折生まれた国字]
膵(すい)、腺(せん)、膣、粁(キロメートル)
[同じ漢字が中国にあることを知らずに作った国字]
俥(くるま)、鞄
[日本で漢字に新たな意味を加えた]
森、椿、沖、雫(しずく)
1570 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
ことば遊び 「冬の魚”鱈”の語源」
冬の魚”鱈(たら)”は中国伝来の漢字ではなく、
日本で生まれた国字です。
雪が降る頃になると、産卵のために比較的浅い所に
上がってくる。それを獲って食べると、魚肉が雪の
ように白くて旨い。そこで魚に雪をくっつけて”鱈”と
日本で生まれた国字になった。
鱈は産卵期になると、餌が少ない深海から浮上してくる
と、目に付く餌は何でもよく食べる。その大食漢から
「矢鱈(やたら)に食べる」「鱈腹(たらふく)食う」
が生まれた。
北陸の鱈は冬の味覚。昔はブリや鱈、それにイワシも
カニもよく取れて、北陸の冬の味覚になった。
方言「だらほど食べる」の「だら」は鱈が語源と思いき
や、「だらぶち」(バカもの)からきた言葉です。
「だらぶち」は、仏教用語「南無阿弥陀羅仏」が語源
です。
タラバカニの語源は、鱈の漁場にカニ似た生き物がいて
「鱈場のカニ」から付けられた名前です。
ちなみにタラバカニは、カニの仲間ではなく、ヤドカリ
の仲間です・・「へえ~そうなんだ」