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永平寺で座禅

■世界から支持される”禅”の魅力

禅は、宗教というより、生き方や世界観、
仕事観などに心を整えて、自己と向き合う・・

気持ちの整理ができ、囚われていた観念や
価値観から解放される。
「あるがままに受け入れる」ことで、悩みが
消えていく。
自分自身を見つめていると他人が見えてくる。
自分自身を理解すると、人関関係が良くな
ってくる。



1565 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「永平寺で座禅」

昨年の秋、福井県・永平寺の1泊2日体験道場に参加
した。坐禅は1回40分・・細かい作法に則って行われ
る。
坐禅の心得で大切なことは「只管打」(しかんたざ)
「ただひたすら坐る」という意味です。
坐禅は、心と体を一つに、坐ることに成りきることに
ある。
坐禅を始めたら、まず呼吸を整えます。
吸って吐く・・その単純な動作に意識を集中します。

呼吸の作法に従い何も考えず無心で、自分の内面と向き
合います・・緊張がほぐれてきます。
何も考えまいとしても、雑念が次々湧いてくるが、
気にしない・・僧侶は心得を説く。

「迷いを吹っ切るためとか、悩みを解消させるために
  坐禅をするのは、きっかけとしては良いのですが、
  本来の座禅はそれが目的ではなく、何も考えず坐禅
  のために座禅を行います」

「悟りを得ようと坐禅をするなら、それは煩悩です。
無心で座禅に臨まなければ、安らぎは得られません」

食事は精進料理・・食べることもまた修行。
食事中は一切無言で、きちんと食材に向き合い、いただ
きます。箸や食器の持ち方にも細かい作法があります。

一日3回、朝・昼・夜、座禅を組んで就寝です。
2日目、修行が始まるのは朝4時・・僧侶が修行を
始める時間と同じです。

禅の魅力に引き寄せられ、永平寺の坐禅に参加した。
普段とは全く違った時間と空間を体験し、心の洗濯が
できた2日間でした。

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