1556 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康 「ビフィズス菌の力」
ビフィズス菌は高熱に弱く、50度を超えると死んでし
まいます。また酸にも弱く、大腸に届く前に大方死んで
しまいます。
そこで健康食品メーカーでは、菌をカプセルに入れ、
直接大腸に届けるようにしています。
食物繊維を一緒に摂ると、腸内でビフィズス菌の餌と
なり、パワーがアップします。
肉ばかり食べていると腸内フローラが壊れ、ビフィズス
菌が減ってしまうので、野菜を一緒に摂るようにします。
赤ちゃんは、母乳を飲むことでビフィズス菌が増え、
生まれてから一週間ぐらいで、腸内の90%以上を占め
るようになります。
それが大人になると10~20%になり、高齢になると
更に減ってしまいます。
腸内のバランスが崩れると、便秘や下痢になったり、
免疫力が低下したり、アレルギーに悩まされたりします。
1500g未満で生まれた未熟児は、腸が未発達です。
ビフィズス菌が極端に少ない状態で生まれてきます。
そこで、生まれて直ぐビフィズス菌を与えると、腸内
環境が改善され、感染症も減って体重も順調に増え、
アレルギーや喘息の発症率が低下します。
ビフィズス菌が赤ちゃんを守ってくれるのです。
大人も、アトピー性皮膚炎が改善し、脳を元気にする
との報告が寄せら れています。
シンポジウム「腸内環境から未病を考える」より