1555 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
食と健康 「腸内環境と健康寿命(2)」
腸内には100兆個の腸内細菌がいて、様々な役割を
担っている。そうした細菌が種類ことに腸内で生息して
いる。お花畑のようなので「腸内フローラ」と呼ばれて
いる。
この腸内フローラは、人間が生まれてから死ぬまで、
一緒に生き続ける重要なパートナーであり、
「もう一人の自分」なのです。
腸内細菌は有益な「善玉菌」、体に悪さをする「悪玉菌
」、そして普段は良い子ぶっているが、免疫が弱って
くると悪さを始める「日和見菌」の、三つのグループに
分けられます。
善玉菌は、自分では作れない1部のビタミンなどの栄養
素、乳酸や酢酸など抗菌作用のあるものを作ってくれま
す。
善玉菌を代表するビフィズス菌は、腸管免疫を向上させ
る働きをし、インフルエンザの発症率や発熱を抑えてく
れます。
善玉、悪玉、日和見菌のバランスが良い時は健康です。
加齢がそのバランスを崩します。食べ物の変化、ストレ
ス、免疫が弱ったとき、バランスが崩れてきます。
加齢とともにビフィズス菌はどんどん減り、悪玉菌が
増えていき、老化を促進するだけでなく、便秘、気力の
減退、免疫力低下による癌や成人病の発症につながるの
です。
「腸内環境から未病を考える」基調講演より