心と体の健康 「ヨガと仏教」
■安楽坐ストレッチ(スカーサナ)
①あぐらの姿勢になって背筋を伸ばし、肩の力を
抜き、指先までリラックスします。
②軽くアゴを引き、表情は柔らかく、眉間のしわを
伸ばします。
③吸って吐いてを5回、静かで長い鼻呼吸を繰り
返します。
④吸う息とともに右腕を上げ、吐きながら上体を
左へ倒します。
⑤右の脇を伸ばしながら、無理のない快適な状
態を保ちます。
⑥その姿勢のまま又5回、鼻で深呼吸。
⑦終えたら、吸う息とともに上体を起こし、吐きな
がら右腕を下して一休み。
⑧左もおなじように・・右と左繰り返し2回。
1547 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
心と体の健康 「ヨガと仏教」
仏教とヨガ、歴史が古いのは何れか?・・正解はヨガ。
インダス文明の遺跡から、ヨガの坐像のようなものが
発掘されたことから、5~6千年前から行われていた
ようです。
古代インドでは、心を統一する修行の一環としてヨガが
行われてきた。
仏教を開いたお釈迦様の時代も、ヨガが盛んに行われて
いた。釈迦は菩提樹の下に坐し、深い瞑想の末に悟りを
得た・・
シャカ族の王子に生まれ、なに不自由ない裕福な家庭
に育ったお釈迦様・・成長するにつれ、
人の世が「生老病死の苦」に満ちていることを悩んだ。
そうした苦しみから逃れるために、厳しい苦行の道に
入った。しかし、苦行を重ねてみたものの、人生の心理
を見つけ出すことはできなかった。
苦や楽に偏るのは無益と悟り、自由な精神である
「中道」の教えにたどり着いたとされている。
ヨガの語源は「アーサー」 ”坐る”という動詞が語源
で、瞑想するときに行う「坐法」に「立位」や「仰臥位
」が加えられ、現代のヨガへとつながっていった。
古代ヨガの聖典「ヨーガ・スートラ」の冒頭には、
「ヨガとは、心の働きを収めること」と記されていて、
当時から「心とは何か?」という疑問に向き合い、
”心”に焦点が当てられてきた。
妬み・怒り・浮かれなど・・千々に乱れる心。
囚われると苦しみに苛まれる。この苦しみから解放され
るのが、ヨガと仏教の共通するところです。
ヨガのポーズをとると、身体が健康になり、心も穏やか
になるのです。
浄土宗誓願寺・住職/ガッソ・有香