■A Iが代替わりする職業
・スーパーのレジ係 97%
・レストランのコック、受付係 96%
・弁護士助手、フロント係 94%
ウエートレス、会計士
・セールスマン、保険代理店 92%
ツアーガイド
・タクシー・バスの運転手 89%
・不動産会社の社員 86%
・警備員 84%
1533 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
「人工知能AI革命(5)」
人間の能力を上回る人工知能が、タクシー業界で実用化
されつつある。
今年の6月、名古屋のタクシー会社・・売り上げが伸び
悩む中、1600台全ての車両に人工知能を搭載した。
運転手が頼りにしているのは、運転席のカーナビに搭載
されたAI画面の予測。
地域を500メートルのマス目に分け、この先30分間
の乗客数の予測が数字で示される。マス目に表れる
1~9の数字・・大きな数字が出た個所へ車を走らせる。
人工知能は、客の数を数字で予測すると共に、どの道を
どの方向に走ると、客を拾う確率が高いか➡で示して
くれる。指示通りに走ってみると、直ぐに客が拾えた。
更に、人工知能の指示に従い、普段は通らない道に入っ
ていくと、又も予測的中・・お客が待っていた。
経験と勘がモノを言う世界が、音を立てて崩れていく。
人工知能を搭載したタクシーの売り上げは20%伸びた。
人工知能を開発したのは、携帯電話会社のNTTドコモ。
開発を始めてわずか1年半で、実用化を果たした。
携帯電話会社の最大の強みは人間の「位置情報」だ。
電波を通して、どこにどれだけ人がいるのか、一目瞭然
で掴める。
しかし、人が沢山集まったからといって、タクシーに
乗る人が多いとは限らない。
そこで、もう一つの重要データー、タクシー会社が持つ
「乗降データー」・・いつどこで客を乗せたのか、過去
1年間、運転手900人分のデーターを人工知能に記憶
させた。
人工知能は「位置情報データー」と「乗降データー」を
掛け合わせ、過去タクシーに乗る人が多かったエリアに
いつも以上に人が集まれば、タクシーの需要が増えると
予測する。
更に、天候や曜日によって利用客の数がどう変わるのか
・・人工知能にその法則性を見つけさせ、予測の精度を
高めていく。
走れば走るほど人工知能は自ら学習する。
予測の精度は95%まで、ほぼ完ぺきに上がっていくと
いう。
NHKスペシャル「人工知能」