■「朝鍛夕錬」
「 千日の稽古をもって ”鍛”と為し、
万日の稽古をもって ”錬”と成す 」
事を成すにはまず千日・・
3年は鍛えないと使い物にならない。
その後万日・・
30年修業を続けてようやく事は成る。
武芸の道を極めるなら、ひたすら稽古ある
のみ。
この道を極めれば武芸の達人です。
武芸で大切なことは「勝つための道理」です。
道理を求めるには、剣術だけでは足りません・・
剣術をいくら極めても、道理を求めることは
できません。 中身の伴わない武芸は
「生兵法はケガのもと」 になってしまいます。
宮本武蔵/五輪書
1500 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「宮本武蔵/五輪書」
宮本武蔵、1640年熊本城主細川忠利の客分として
破格の待遇で招かれ、「五輪の書」を執筆した。
剣豪として世に知られた武蔵が、自らの生涯を集大成
する「五輪書」、後世まで平和な世を守るための武士の
”心得”を記述した。
■序 文
宮本武蔵は江戸初期の剣術家で兵法家。
二刀を用いる「二天一流兵法」の祖です。
13歳の時、有馬喜兵衛と決闘して勝利。
以来29歳までに60数回勝負を行い、すべてに勝利
している。
30歳になり、それまでの自分を振返って・・思った。
これまでの戦いですべてに勝てたのは、決して自分の
武芸が優れていたからではない・・
天性の”感”が働いてたまたま勝てたのか、相手が力
不足だったのか・・
その後も稽古に励んだ・・武芸の道を悟るようになった
のは、50歳の晩年になってからです。