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煩悩の苦しみを消す

1489 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
釈迦の教え「煩悩の苦しみを消す」

生まれたばかりの赤ちゃんの心は、どこにも傷のない
ツヤツヤした美麗な玉のよう・・

成長につれ知恵がつき、言葉を覚え、人との交わりの
過程で、その心はどんどん傷がついていく。
喧嘩をすれば憎しみの気持ちで傷がつき、
ほしいものが手に入らないと貧欲の心で傷がつく。

他人と比較して劣ったところがあれば、妬みや嫉妬が
傷になり、老いや病に伏せれば、無常の悲しさで傷は
更に深くなる。大人の心は、辛い思いでズタズタ・・

そうして傷だらけに鍛えられ、一人前の大人になって
いく。「釈迦の教え」は心の傷を癒し、苦しみを消して
れる。
釈迦曰く「人は誰もが心に苦しみを持って生きている。
どれほど社会的に恵まれた生活を送っていても、
心の苦しみは皆同じ・・なぜなら我々は人間だからで
ある。
人は生まれて、生きて、年取って、病に苦しんで死ぬ。
執着し、憎んで、妬んで、ひがんで・・誰もが平等に
苦しみを抱えて生きる。その苦しみから逃れる道は一つ
・・自分自身を変える ことだ」

自身の生き方を変えることが、苦しみを消す唯一の方法
と釈迦は言う。釈迦の教えを探求していくことで、
自身を変えることが出来、心の傷が癒されるのです。

                                        花園大文学部教授/佐々木しずか

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