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2017年02月 アーカイブ

2017年02月01日

38豪雪の年・・私は

1470 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「38豪雪の年・・私は」

1963年、38年1月22日大寒波の中、石川県知事
選挙が告示され、新人で46歳の中西陽一氏が立候補。
降りしきる雪の中、選挙運動は県内くまなく歩いて回る
体力勝負の戦いになった。翌2月10日みごと当選。

選挙事務所は、竣工したばかりの香林坊再開発ビル1階
空き事務所(私の父所有のビルの一郭)
私は隣の選挙事務所へ、物珍しさもあって、毎夜覗きに
行っ た。
開票当日、柳田村、白峰村と、小さな選挙区から開票
結果が読み上げられた。張り出された予想得票を上回る
たびに、事務所内は歓声と拍手に沸き返った。
そして当確「ばん ざ~い」・・私は興奮の渦の中にい
た。
1961年43歳でアメリカ合衆国大統領になった
ジョン・F・ケネディと中西氏は、同じ1917年の
誕生。イメージが重なったことが勝因の一つになった。
この年の秋、ケネディはダラスで暗殺された。

さて”38豪雪”で私は、連日の雪かきと屋根の雪下ろ
しで、真っ黒に日焼けしていた。
2月雪が解け、国鉄の開通を待って、東京へ入社試験を
受けに行った。(当時は蒸気機関車だった)
3月合格通知が届き、今勤めている会社は退職した。

明日はいよいよ東京に発つという3月30日、出発の準
備を終え、念のため病院へ健康診断を受けに行った・・
4年前に患った病気が、気になったのです。

11時過ぎ、医師から結果が告げられた。
「再発です。午後洗面具を持って、改めて入院手続き 
  をしてください」
その日から、別棟の隔離病棟に入院・・辛くて
長い闘病
生活が始まった。もし、検診を受けずに上京していたら
、20代半ばで人生を終えていただろう。

この病気を治すために、4年前大学進学を諦めた。
大学に入って一級建築士になる夢を捨て、学歴に左右
されない商人の道を志す、人生の舵を切ったばかり・・
東京で始まる新しい人生が、またも潰えてしまった。

夢は潰えたが、嘆いたり、落ち込んだりはしなかった。
「助かった!神様ありがとう」
紙一重の”幸運”を喜ぶことの方が、勝っていたのです。
昭和38年は、生涯忘れることのない
人生節目の年にな
った。

2017年02月06日

56豪雪

■北陸は豪雪地?

1月下旬、鳥取や岡山に雪が降った。
数百台の車が立ち往生し、国道が閉鎖
された。その日、金沢に降った雪はわずか
数センチ。
温暖化の影響でしょう・・”豪雪”がニュー
スになるりは、北陸ではなく、新潟や青森、
北海道になった。
スノーパウダーが魅力の志賀高原も、
十年ほど前から湿った雪が一晩に40
センチも積もるようになり、志賀高原の
魅力が薄れてしまった。  


1471 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「56豪雪」

1981年、昭和56年「56豪雪」は、私が
脱サラ
2年
目でした。
1月11日大阪のホテルで、仕入れ先の新年会に出席し
ていた。終了後部屋に戻り、北陸が豪雪に見舞われてい
ることを知った。
TVで、国道も鉄道も全て不通になり、吹雪で交通が
マヒしている映像が流れていた。
さてどうしよう・・このままでは帰れない。寒波が去り
国鉄が復旧するまで、大阪に留まるわけには
いかない。

ただちに行動した・・今日中に新幹線で東京に移動し

翌朝一番の飛行機で小松に戻ろう・・翌朝無事小松に
帰った
。直後、空港は閉鎖。決断が遅れたら当分帰れ
なかっただろう。
 
昭和55年12月中旬から、翌56年2
月末にかけて
猛烈な寒波が何度も南下・・全国的な大雪になり、
38豪雪と並ぶ、記録的豪雪になった。

  56豪雪
福井市は、12月30日からお正月にかけて大雪になり
、積雪は1メートルを超えた。
正月の3日頃から雪は更にひどくなり、中旬には北陸の
交通網は全滅。
福井は196
センチ、富山は160センチ、金沢125
センチを記録するなど、 観測開始以来、記録を更新
する市町村が続出した。

2月に入っても雪は降り続き、この年雪による被害が
長期間続いた。新潟県の上越市はついに251センチを
記録・・3月初めまで2メートルの積雪が残り、雪が消
えたのは4月11日だった。

金沢市は38豪雪の後、道路の除雪体制を強化。
主要道路に融雪装置を設置し、市内各所に雪捨て場を
作った・・結果、38年の
被害を最小限に食い止める
ことができた。
1~2月は、毎日雪かきと屋根の雪下ろし。軽トラに雪
を積んで、雪捨て場を往復した。
会社は仕事にならず、休業状態が続いた。

神戸に転勤した兄の家の屋根雪を下しに行った時も、
市内の交通はストップしたまま・・歩いて6キロの道を
往復した。一冬に2度屋根雪を下ろしたのは、38豪雪
以来です。
18年周期で豪雪に見舞われていた北陸・・56の後

30年間降っていない。

2017年02月20日

憲法9条を考える

1472 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「憲法9条を考える」

今世界は、イギリスのEU離脱、トランプ大統領誕生
などにより、大きな転換の時を迎えようとしている。
過去世界の国々は、自国の状況変化に応じて
その都度
憲法を改正してきた。

・ドイツ  59回  ・フランス 27回  ・カナダ 19回       
・イタリア16回   ・韓国   10回  ・アメリカ   6回    

ところが日本は、戦後70年間1度も改正せず、
改正
ようとしなかった。憲法9条が足かせになり、
議論にフタ をしてきたことがその理由で、問題なのです。

憲法は9条のためにあるのではない。
国防、国際協調、
天皇制、道州制、一院制など、時代の要請に適合した
国に形を変えていく必要があり、避け
ては通れないプロ
セスなのです。
安倍首相は1月27日の予算委員会で、憲法改正に
ついて
「改憲を最終的に決めるのは、国民投票を行う国民だ。
国会が議論を進めず、国民の権利行使にふたを閉めて
いいのか」と・・
更に首相は、
「それぞれの政党が、日本の理想の姿を憲法にどう
  書くべきか、具体的な議論がなされることが望ましい。
  具体案を出すことは、国民の批判を受けるが、
  責任をもって示すことが政党の責任ではないか」

と語り、足踏み状態が続く衆参の憲法審査会の現状に、
強い不満を表し、具体的な改憲項目を示すよう各党に
促した。                         

                                                             1/28 読売朝刊

2017年02月22日

憲法9条を考える(2)

■世界の軍事力ランキング(2016年)

1位/アメリカ        2位/ロシア
3位/中国               4位/日  本
5位/インド            6位/フランス
7位/韓国               8位/イタリア
9位/イギリス     10位/トルコ

日本の軍事力は世界第4位に位置し、
装備や兵器は充実している。

軍事費4兆6千億円、兵士24万7千人、
戦車678台、航空機1613機、
艦船150隻、潜水艦17隻を保有して
いて、憲法9条の条文が守られている国と
誰が思うでしょう・・



1473 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「憲法9条を考える(2)」

憲法9条とは・・
わかりやすくは、以下の3つの条文を定めている。
1.戦争を放棄します
2.戦力を持ちません
3.国の交戦権を認めません

世界に例のない素晴らしい平和憲法ですが、今の日本の
現実に相応しくないようです・・以下の2点がそうです。

1.国際紛争を解決する手段として、
     武力の行使は永久にこれを放棄する。
2.陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。

韓国は竹島を、中国は尖閣諸島を、「昔は自国の領土
だった」と領有権を主張し、日本が話し合いによる解決
を呼びかけても一歩も引かず、武力行使も持さない構え。

他国から、軍事力を背景にごり押しされても、打つ手の
ない日本。他国の侵略から国土と国民を守るため、陸・
海・空の戦力と自衛隊(軍隊)を保持し、武力の行使を
認めているのです。

なぜ日本に憲法9条で禁止される軍隊があるのか? 
自衛隊は軍隊でしょう・・
 
憲法9条の条文から逸脱し、矛盾したまま、いつまでも
放置しておくわけにはいきません。

そこで「憲法9条を現実に即して改正すべきか、否か」
の議論が沸き起ってくるのです。
その賛否は何れ、国民投票で決することになるのですが・・

2017年02月25日

憲法9条を考える(3)

あってはならないことだが、
数百隻の中国漁船が日本の領海
を侵犯 して、尖閣近辺で漁をした。
漁船の周りを中国艦船が警備。
「自国の領海内で漁をしている」
と主張・・
以下、百田尚樹「大放言」より・・
『すごくいいことを思いついた。
  もし他国が日本に攻めてきたら、
  9条の信者を前面に立たせる。
  そして・・
  こちらには九条があるぞ!立ち去れ
  と叫んでもらう。
  もし九条の威力が本物なら、
  そこで戦争は終わる・・     』


1474 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「憲法9条を考える(3)」

私たちは、警察や自衛隊のお陰で、犯罪や暴力、外敵か
ら安全が守られ、安心して暮らしていける。

戦前の日本・・警察・官憲によって文化人や思想家が
厳しい取り締まりに合い、投獄・弾圧されるという苦い
歴史がある・・二度と繰り返してはなりません。

時の権力の手先に利用される警察はあっても良いが、
軍隊は絶対ダメと言う、護憲主義者の理屈が分からない。
自衛隊も軍隊も、その中身は同じではないか!

戦後、新憲法で天皇が”象徴”になったように、
そろそ
ろ9条の矛盾に目を向け、憲法が定める枠内で、国軍を
持つことの是非を
真剣に考える時が来ているようです。

同じ敗戦国のドイツ・・60年前の1955年、独立国
主権回復宣言の後、直ちに憲法で再軍備が認められ、
国軍が編成されている。
民主主義が定着した今の日本で、憲法を改正して、
今さら戦前の
軍国独裁国家が復活するとは、誰も思わな
いでしょう。
昨年の国会で・・
「憲法改正は軍隊の復活、国民徴兵、海外侵略につなが
る」と猛反対した政党があったが、国民を間違った方向
に向わせるの
はどの政党なのか?しっかり見極める必要
があります。
憲法九条を何が何でも守り抜くと主張する人たちは、
「九条があったからこそ戦後の日本の平和が守られた」
と言う。
戦後、憲法9条によって自衛隊の海外派遣は、国連の
要請があっても拒んでこられた。
外国の侵略に対する国の安全は米国に委ね、ひたすら
経済の発展に国力を集中させ、日本の豊かさを創出して
きた。
他国からどう思われようが、日本1国が平和で豊であれ
ば良しとするなら、国際社会から浮き上がってしまうだ
ろう。
21世紀に入り、中国は世界第2位の経済大国になり、
巨大化した軍事力は近隣国の脅威になっている。
覇権国家中国は日本を悩ませ、北朝鮮も日本の脅威に
なっている。
トランプ氏・・「日本の安全をアメリカに委ねるなら、
駐留米軍の負担額をもっと増やせ!」と・・
日本の将来と安全をアメリカに委ね、憲法九条を守って
いれば、本当に日本の国土は守られるのか?

日本が他国から侵略された時、アメリカは本気で日本と
日本人のために、命を犠牲にして戦うだろうか?
NOである。
日本の護憲信奉者や平和義者が、声を大にして政府を
非難・罵倒するほど、中国・北朝鮮の首脳たちがほくそ
笑む・・そんな気がしてならないのです。

2017年02月27日

憲法9条を考える(4)

昨年の東京都知事選挙に立候補した鳥越俊太郎氏。
選挙中のTV討論で、憲法9条に絡んで・・

鳥越「どこの国が日本を攻めてくるんですか?」
岩田「尖閣の問題に関して言えば、中国が攻めてくる
        可能性がある」
鳥越「そんなことありえない!」
岩田「攻めてくる国がないのなら、自衛隊はいらない
         のでは?」
鳥越「そうですね、そんなの妄想だ」
岡本「自衛隊も防衛予算もいらない・・
         ただ祈っていればいいんですか?」
鳥越「自衛隊は必要だ」
岩田・岡本「どこの国が攻めてくるんですか?」
鳥越「攻めてくる国があるとしたら、中国・・」
(支離滅裂)
しまいには「米軍もいらない」・・と放言。
長年マスコミの仕事をし、時事問題に精通している
文化人・・しかも都知事に立候補した人の発言です。



1475 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「憲法9条を考える(4)」 


今、世界の国々は「イスラム国」への対応と、流れ込む
難民問題にどう対処し、自国と国民を守ればよいのか、
不透明な先行きに苦慮している。

中東やヨーロッパの国々から遠く離れた日本・・
イスラム国や国際難民問題も、
他人事にしか映らない。
国家や民族に対する意識は極めて薄く、愛国心も低い。
それでも日本は、平和で安全に暮らしていける世界で
も稀な国なのです。

私は今年6月、旧ユーゴスラビアから独立を勝ち取り、
未だに戦争の傷跡が生々しいクロアチアとスロヴェニア
を訪れる予定です。
26年前の1991年、チトー大統領亡き後民族が対立。
ユーゴスラヴィアが解体していく過程で、内戦に発展した。

独立を願うスロヴェニア、クロアティアと、セルビアの
戦いに始まり、ボスニアの分離をめぐる内戦、そして
停戦までの9年間、民族間の激しい対立と戦いの連続で
20万人の犠牲者と200万人の難民を出した。

最終的に7つの民族・国家に分離し、新しい国家が
誕生した。他国から
干渉を受けることなく、民族の
独立・平和を願うのは、すべての国の共通の願いです。

私たち日本人も、憲法改正の是非についてもっと正面
から向き合い、考えてみる必要があるようです。

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