■イソップ物語「金の卵を産むニワトリ」
人間の愚かさを教訓にした寓話です
ある男が、金の卵を産むニワトリを手に入れ
た。「俺はなんて幸運なんだ。
これで貧乏とおさ らばだ!」と大喜び。
しかし、贅沢に慣れてくると、欲しいものが
どんどん増えていく。
次第に、一日一個しか卵を産まない鶏に、
不満を持つようになった。
男は「2個でも3個でももっと産むんだ!」と
ニワトリを責めたが、まったく効果がない。
「腹の中に大きな金塊があるに違いない・・
取り出してやれ」と殺してしまった。
ニワトリの体内には、ひとかけらの金もなか
った。
すべてを失った男「欲をださねばよかった」
と嘆いたが、後の祭りだった・・
人間の欲には限がないことを風刺している。
1463 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
幸せな人生 「運・鈍・根」
「運・鈍・根」とは、禅宗の僧侶が掛け軸の文字に
よく用いる言葉です。
一度しかない人生・・せっかくの一生ですから、
充実した悔いのない人生を送りたいものです。
そのために必要な成功の3要件が「運・鈍・根」です。
「運」は自分の力ではどうしようもないが、人生生き方
しだいで運を呼び寄せ、つかみ取ることができるのです。
呼び込む「運」の一つに、人との出会いがあります。
私の人生を振り返ると、自らの生き方を変えようと
行動した時が4度ありました。
その都度不思議な出会いがあり、私の人生をサポート
する役割を担ってくれました。
その出会いは早すぎず遅すぎず、その時出会わなかった
ら、違った人生になっていたでしょう。
「鈍」は努力で、コツコツと積み上げていくものです。
すばしっこくはないが、図太く粘り強く生きる・・
人生苦境困難に陥った時の、打たれ強さをいいます。
「根」は能力・才能です・・
「天賦の才」という言葉があるように、生まれながら
才能に恵まれた人や、あまり恵まれない人もいます。
それ故に「運・鈍・根」の三つの要因がうまく働けば、
充実した人生になるでしょう。
「理念と経営/安永祖堂・師と弟子の絆」より