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プロ棋士とコンピューターソフト

■人口知能「コンピューター囲碁」
囲碁は想像力と複雑な戦略思考が勝敗
を左右するゲームです。

チェスや将棋に比べて、コンピューターが
人間に勝つのは極めて困難であり、開発
には今後十年は要する・・と言われてきた。

昨年まで、最も進化した囲碁ソフトでも、
アマチュアの有段者レベルに達するのがやっと
だったのに・・
この革新的ソフトは、今後広い分野に応用
され、人間の知能を超える働きをするでしょ
う・・



1458 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「プロ棋士とコンピューターソフト」

囲碁が趣味の私の関心事は、プロ棋士とコンピュ
ーター囲碁ソフトが対戦した結果でした。

11月にプロ棋士趙治勲名誉名人と、日本製コンピュー
ターソフトがハンデなしで対局した・・
結果は、趙治勲が2勝1敗とからくも勝利した。
対戦した趙治勲の感想は・・
「強いですね。ただ弱いところもあったが、直せます・・
人間味があって、AIと打っている感じがしなかった」

ついに囲碁も、コンピューターがトップ棋士と対局して
勝利する時代になった。そしてプロ棋士が、コンピュー
ター相手に研鑽を積むことも、当たり前になった。

今のところ、コンピューターと対局して強くなった棋士
は出ていないが・・
「仮にAIが全部正しい手を指し、棋士が勝つ方法を
教わったとしても、本当に強くなれるだろうか?」・・
羽生名人の率直な感想で す。

日本では、囲碁・将棋のプロを「棋士」と呼ぶ。
”士”つまり”侍”であり、”道”に通じる。
「プロ棋士ともなれば、武士道に通じる美意識がなけれ
ば、本当に強い棋士にはなれない」と言っているので
す。
今年の6月、韓国のトップ棋士がGoogleが開発し
た囲碁ソフト「アルファ碁」と対戦し、1勝4敗で敗北し
た・・そのニュースは衝撃となって世界に伝えられた。
敗北した李九段もまた
「コンピューターがいくら進化しても囲碁が持つ美学ま
では理解できないだろう」と言っている。

                                                              脚本家・内館牧子

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