■焼き芋・ふかし芋
戦後間もない食べ盛りの頃・・
食糧不足の中、満州から引きあげて
きた叔父家族を含む13人家族の
私の家は、中学3年になるまで、
朝は芋粥だった。
毎日のオヤツも芋・・ふかしたり、
輪切りにして七輪で焼いて食べた。
空腹を満たしてくれる芋は、甘くて
おいしかった。
おまけが魅力の「グリコ」や「カバヤ
キラメル」「不二家のペコちゃん」が
懐かしいが、私は芋で育った。
1450 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
~ことば遊び~ 「落語・芋俵」
今日の噺は、芋が絡んだ落語「芋俵」です。
芋は江戸庶民の食べ物です・・
オチはオナラで、柳家小さんが得意ネタにし ていた。
♪年の瀬も押し迫る師走・・
三人の泥棒が、何やらよからぬ相談をしていた。
「三丁目に木綿問屋があるだろう。
前からあそこに目星をつけておいたんだ・・」
戸締りの厳重な店へどうやって入るんだ・・
悪知恵が働くリーダー・・ある作戦を思いついた。
「どうだい・・ここは芋俵を使ってやろうじゃねえか」
『どうすんだ?』
「なあに・・芋の代わりに人を入れて、店へかついでいく」
『ほう・・』
「で・・何か忘れ物でもしたとか言って・・
少々御面倒ですが、芋俵を預かっちぁくれませんか・・
後で取りに来ますんで・・とか言うんだよ」
『それで・・』
「そうして置いた芋俵・・夜になっても取りに来ないので、
家ン中にしまう・・で、みんなが寝入った頃を見計らって
俵から出て閂を外し、泥棒に入るって寸法さ・・どうでぇ」
『なるほどォ・・こいつあうめえこと考えやがったなあ・・』
そこで二人は与太郎を仲間に引き入れ、計画通り俵に
与太郎を押し込み、家の中に入れたまではよかつたが、
あろうことか、店の小僧が俵を逆さまに置いてしまった。
さぁ大変だ・・出るに出られなくなってしまった。
夜が来て店がしまう・・そこへさっきの小僧と下女が、
「腹か空いたねぇ~あ、昼間預かった芋がある・・
そうだ、一つや二つ食べたってかまやしねぇだろう」
俵の中に手を入れてきた・・
「何だか生温かいねぇ・・焼き芋かもしれねぇ」
『ちょいと・・何だか柔らかいよ、
腐っているんじゃないだろうねぇ』
たまらないのは与太郎で・・
おい、そうお尻を撫ぜ回さないでくれ・・
アッ手が股ぐらに入ってきやがった・・
あハァ ~くすぐったくていけねぇ
と・・我慢しようと力んだはずみに・・放屁!
「あぁあ~気の早いお芋だ」