■トランプ氏勝利で温暖化対策後退か・・
地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」
脱却を選挙公約に掲げたトランプ氏が勝利した。
世界2位の排出国米国の温暖化対策が後退
したら、海面の上昇で水没の危機にさらされて
いる太平洋の島々、パラオやモルジブの住民の
生命は守られるだろうか・・
ヒスパニック系住民やイスラム教徒を嫌って、
アメリカからの追い出しを公言するトランプ氏が、
大統領になった・・
島民が移住先にアメリカを希望したら・・
受け入れるだろうか?
1447 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「サンゴ97%が白化、死滅へ」
沖縄の宮古島から石垣島の海域で、6~9月の海水温の
平均が観測史上最高30、1度の高い状態が続き、
大規模なサンゴの白化が進行している・・
11月11日の日経新聞です。
サンゴの白化は、水温が高くなると褐虫藻が抜け出し、
サンゴの骨格が白く透けて見える現象です。
この状態が長く続くと、サンゴは死んでしまいます。
サンゴの生育に最適とされる水温は25~29度。
地元では「このまま白化が収まらないと、90%が死滅
し、広範囲にサンゴが失われていく」と心配している。
十月に入り、ようやく待ち望んだ台風が宮古島を通過し
た。強い風が海水をかき回し、水温を下げてくれるので
す。
私が、宮古と石垣の中間、70キロ沖合にある小さな島
”多良間”に潜ったのは、台風が通過した1週間後でし
た。
この島に潜るのは初めて・・期待に胸膨らませ水中へ。
ところが海底は一面真っ白・・エッエ~!
美しいサンゴ礁が白化して一面真っ白・・サンゴに群れ
る 熱帯魚もまばら。
海水温の上昇が原因で、サンゴが死滅するのを目にする
ように なったのは2003年の頃から・・
私が10年ぶりにパラオに潜った時でした。
その10年前の1990年頃のパラオの海は、美しい
サンゴ 礁に熱帯魚が群れ、回遊魚やマンタの群れがや
ってくる、ダイバー憧れの海でした。
それが何と・・白化しバラバラになった枝サンゴが、
貝殻のように海底を埋め尽くしているのです・・
それはショックでした・・熱帯魚の姿はなく、見渡す限り
サンゴの墓場のようでした。
沖縄では、昨年日本最大のサンゴ礁、世界遺産
”慶良間”の海の90%のサンゴが白化し、死滅しよう
としている・・と大きく報道されたばかり。
「ゆでカエル」のように、まだまだ大丈夫と危機意識も
薄く、ただ手をこまねいているだけで、対応しようとし
ない世界の国々。
地球温暖化が、人類存亡のギリギリのところまできて
いるというのに・・