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孔子の教え(34) 「人材の育成を最優先する孔子」

■人生の羅針盤「論語」

「論語」は、なぜこれほどまでに信頼され、
愛されてきたのでしょうか?
そこには普遍の原理があるからです。

「志を持つ」 「卑怯なことはしない」
「私利私欲を捨てる」 「社会貢献をする」
「年長者の言動には耳を傾ける」
「言動は慎重に」 「家族を愛する」

当たり前のことばかりです。
誰もが納得できる原理・原則で私たちに
迫ってきます。
苦境に立った時、迷いが生じた時、
自信を失った時に・・
心の帰れる場所がそこにあります。

    安岡定子著「実践論語塾・序章」より



1444 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
孔子の教え(34)
「人材の育成を最優先する孔子」

孔子は、今から約2500年前、春秋時代の乱世の世に
中国の魯という小さい国で生まれました。
父親とは3歳の時に、母親とは20歳前に死に別れてい
る。
青年時代は後ろ盾もなく、かなり苦労したようです。
人が嫌がるアルバイトもしながら、下級役人からスター
トします。
孔子の青年時代、生活は苦しかったが、志は大きかった。
人材を育成することの重要性に気づき、人物を育てるこ
とを最優先とした。

お手本となる人物は、過去の歴史上の優れた人たちです。
世の中が良く治まっていた時代の施政者たちを、徹底的
に学びました。

孔子には政治家、学者、教育者の三つの側面があります。
そして、普通の人の何倍も濃い人生を生き抜いたのです。

中でも人材の育成に全力を尽くした。真剣に弟子を導き
、社会に送り出してからも、叱咤激励する姿が「論語」
に出てきます。
また古参の弟子と、孔子の晩年の若い弟子たちと、心を
通わせ合う場面は、愛情とユーモアさえも感じられます。
物語として読むのも楽しいのです。

                           
安岡定子著「実践論語塾・序章」より

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