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山岳信仰の山・立山

1427 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「山岳信仰の山・立山」

越中富山のシンボル立山・・富士山、白山とともに日本
三霊山の一つで、極楽・地獄の異界が存在する、山岳
信仰の山です。
6世紀の半ばに、百済から仏教が日本に伝来する以前は
死者の霊は山に登っていくとされていた。

九世紀から十世紀にかけての平安時代には、立山は
山岳霊場を巡る修験者の、
修行の山になっていた。
その山岳信仰に、地獄極楽の”仏教浄土”が結びついた。

雄山の山頂付近は、仏様のいる理想郷の”浄土”です。 
そのふもと・・白いガスと熱湯が噴出する地獄谷一帯は
恐ろしい鬼が棲む、閻魔地獄です。
すべての”異界”が存在する山として、信仰されてきた。

立山駅の手前15分のところに、芦峅寺という村がある。
村には、これから山に登ろうとする修験者たちの宿坊や
古寺が残っている。

村の中ほどに「立山博物館」があり、山岳信仰の歴史と
立山の異界を図示した、巨大な”立山曼荼羅”の屏風絵
が展示されている。

立山信仰

屏風には極楽と地獄が詳細に描かれている。
地獄に落ちた者は、
生前犯した罪によって、針の山や
釜茹で、火責めなどの苦しみに苛まれる様が描かれてい
る。
立山へお出かけの折に立ち寄られては・・必見です。

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