■ 二宮尊徳の教え
「遠くをはかる者は富み
近くをはかるものは貧す
それ遠くをはかる者は
百年のために杉苗を植う
まして春まきて秋実る物においてをや
ゆえに富有なり
近くをはかる者は
春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず
ただ眼前の利に迷うて蒔かずして取り
植えずして刈り取ることのみ目につく
故に貧窮す 」
※杉苗を植えう ⇒ 人材を育成する
1415 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生
「一年の計は 穀を樹るに如くはなし」
「子曰く 速やかならんと欲することなかれ。
小利を見ることなかれ。
速やかならんと欲すれば即ち達せず。
小利を見れば即ち大事成らず 」
論語(子路第十三)の言葉です。
今何かやろうとしているとき、「速やかならん」と
欲するのは、自然な成り行きです。
しかし目先の利に囚われ、速く達成したいからと
無理をすれば、失敗してしまう。
春秋時代の「管子」という古い書物にも、
「一年の計は 穀を樹(う)るに如(し)くはなく、
十年の計は 穀を樹るに如くはなく、
終身の計は 人を樹るに如くはなし」
とある。
1年先を考えて穀物を植え育てることは大切です。
10年先を考えて木を植えるのは更に大切なことです。
ましてや、植えた木が育って利益を上げるのは、
50年も60年も先のことです。
苦労が伴っても、設備投資は怠らないことです。
更に、生涯の計を計るなら「人を育てる」ことです。
人生に成功しようと思うなら、自己研磨を怠らず
自らを育て、立派な人物になることです。
人の上に立つ者は、自己一身の栄誉のためではなく、
人材の育成し、後継者を養成することです。