■事を成すに必要な三つの「カク」
孫正義は、今の日本人が忘れている
三つの”カク”があるという。
事を成すには「性格・才覚・人格」が必要
だと・・
人格があり、才覚にも長けている・・
しかし、性格が悪いと周りはついてこない。
突き抜けた才覚があって、性格が良くても
人格がなければ、大軍の将にはなれない。
人格があり、性格が良くても
才覚に欠けていては、人の上に立てない。
学校で子供たちに才覚ばかり教えている。
これでは事を成す人間は育たない。
1414 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「閃きから生み出されたヒット商品」
[アイスノン]
氷の代用品アイスノンは、夏にはなくてはならない保冷
剤です。冷蔵庫の脱臭剤「ノンスメル」で知られる白元
のロングセラー商品です。
創業者の鎌田泉さん・・あるとき、顔なじみの商社マン
から「米国では、魚の運搬に氷でもドライアイスでもな
い、新しい素材を使っている」という話を聞いた。
「氷のいらない水枕が作れないだろうか?」
早速保冷剤探しが始まった・・取扱いが楽で、簡単に
より長く冷やせ、柔らかく何度でも繰り返し使える・・
そんな保冷剤がないだろうか?
ヒントは葛湯にあった。冷めにくい・・直ぐに冷めない
のなら・・逆を狙ってはどうか。
葛湯のように、どろどろの液体がゾルで、その凝固した
ものがゲルだ・・ゲル状素材に絞って探したのが当った。
昭和40年7月商品化・・連日熱帯夜が続いたおかげで
飛ぶように売れた。以来、様々な目的のアイスノンを
開発して、今日に至っている。
常日頃からアイデアを探し求める強い思いが、ふとした
雑談を耳にしたことがヒントになって、新商品開発に
つながったのです。
[ホカロン]
冬に欠かせない定番グッズといえば、携帯カイロ・・
そのパイオニアでトップブランドが、ロッテの「ホカロ
ン」
発売当初のうたい文句は「火気を使用しないので安全」
革新的商品となって大ヒットした。
菓子袋には、酸化防止剤の小袋が入っている。
袋の中の鉄粉や活性炭が酸素を吸着して、菓子の酸化を
防いでいる。
ロッテが、酸化防止剤を自社製造する過程で、酸素吸着
力を高めるほど、強い熱が発生する障害に直面した。
「もしかしたら、もっと熱くしたらカイロになるのでは」
障害を逆手に取った開発が始まった。
袋を大きくして酸化防止剤の量を増やす・・
更に食塩水で鉄粉を錆びさせ、熱の発生を早める。
このようにして昭和53年火を使わないカイロが誕生。
テレビCMで「ホカロン」は瞬く間に普及・・
ロングセラー商品になった。