■東西・噺家の数
東京には500人以上、
上方には約150人の噺家がいる。
しかし、笑点の春風亭昇太師匠や、
ためしてガッテンの立川志の輔師匠
のような、人気噺家になるのは
ほんの一握り・・
なのに入門者が増えていて、
女性の噺家も珍しくなくなった。
1401 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
ことば遊び「落語のいろは」
■上方は、江戸と落語のスタイルが違う
噺家が座る前に、小さな”見台”と、その前に小さな
”膝かくし”を置くのが上方・・見台には”拍子木”が
置かれ、場面が転換する時などに小拍子が打たれます。
また上方では、噺の途中で三味線や笛、太鼓などの
「ハメモノ」が入り、噺を盛り上げます。
また上方には、二つ目と真打の制度はありません。
■修業期間
江戸落語は「前座→二ツ目→真打」の順番で昇進します。
師匠に入門して弟子となり、見習い期間を終えて”前座”
になり、寄席では、開演前の約10分間、高座に上がる
ことができます。
しかし通常は、師匠宅で家事を済ませてから、師匠に
ついて寄席に行き、裏方の仕事をします。
二ツ目に昇進すると、羽織・袴の着用、オリジナル手拭
いが許されるなど、一人前として扱われます。
真打になると、寄席でトリを務めたり、弟子を持てるよ
うになります。
■マクラ
噺に入る前に、まず挨拶と自己紹介をし、季節や新聞
ネタを面白おかしく語って、お客さまの様子を観察・・
予定していた演目を変えることもあります。
そして”マクラ”が始まります。
マクラは、その日の演目にからんだ噺だったり、
演目のさわりで、お客様の心をつかんでいく・・
噺家の腕の見せどころです。
■落語のネタ
落語のネタは、長いものから短いものまで500以上
あります。現在演じられているのはその半分くらい・・
現代に通用しないネタやオチ噺は演じられない。
江戸から明治・大正時代に作られた噺は”古典落語”
昭和や平成になって作られた噺は”新作落語”です。
六代目桂文枝(三枝)がその代表で、合コンやゴルフ、
コンビニなどの身近なネタで笑いをさそっている。