早い人は三か月で、次いで三年で会社を
辞めていく。
しかし、辞めて好転する人はわずか・・
ほとんどが悪い方に転がっていく。
「辞めなければよかった」と悔やんでも
後のまつり・・
脱サラ、一念発起起業しても、成功する
人は一握り・・
元いた会社でうだつが上がらず辞めた
人に、成功など望みようがない。
失敗の原因が周りではなく、自分自身
にあることに気付いていない。
1397 「吉村外喜雄のなんだかんだ」
幸せな人生「今の仕事を天職と思え(2)」
会社更生法の適用を受けた日本航空を、わずか二年で
営業利益2千億円の企業へとよみがえらせた稲盛和夫氏。
稲盛氏が若い人に是非伝えたい言葉は
「人生は思うようにならない」という現実・・
思うようにならないことに直面したとき、そのことを
”肯定”し、受け入れることだ・・
一見、不幸・不運に思えることでも、先々から見れば
それが本当の不幸とは限らない。
与えられた環境の中で、前向きに明るく必死に生きて
いくことが、人生をつくっていく。
むしろ、逆境の中から這い上がっていくことが、
又とない大きな収穫を手にすることになる。
稲盛氏自身、中学受験に失敗し、結核を患い、空襲で
すべてを失っている。
鹿児島の大学を出たが、不況で就職先が見つからない。
ようやく就職した京都の小さな会社は、赤字・労働争議
で今にもつぶれそうなボロ会社。
もし希望する大きな会社に就職していたら・・
それなりに頑張ったかもしれないが、逆境の中で這い上
がってくるほど頑張らなかっただろう。
現状に満足してしまい、今ほど納得できる人生は送れな
かっただろう・・
人生とは不思議なもの・・スタートで遅れをとったと
思っていたら、まったく違っていた。
やがて稲盛氏は、若い頃の自分の境遇に感謝するように
なる。
「試練に遭ったそのとき、むしろ”幸運”だと思った方
がいい」と思うようになった。
今の豊かな時代は選択肢があり過ぎる。
ちょっと辛抱できないと、ポーンと辞めてしまう・・
これが一番まずい。
辛抱できずに他の会社に行っても、また、よその花が
きれいに見えて・・繰り返しているうちに人生は終わっ
てしまう。
「自分に合わない」からと選り好みし、いつか好きな
仕事に巡り逢えるだろうと迷っているから、仕事に打ち
込めずに、人生を棒に振ってしまうことになる。
どんな仕事であれ、与えられた仕事をとりあえず天職と
受け入れ、懸命に打ち込んでみることだ。
人に褒められ、認められるようになるまで、頭を使い
工夫して頑張ってみる。
すると不思議・・運命が思わぬ方向へ開けていくのです。
「理念と経営/三千人の成功者に学ぶ・稲盛和夫」