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子どもの為に何でもする韓国の親

大学を出ても就職できない状態が続く韓国。
資格取得や海外留学で差をつけようと親たちは
競う。
追い討ちをかけたのが、韓国経済の金融危機や
リーマンショ ック・・
「大学生になってからでは遅い」と、海外留学
ブーム。最近は、英語圏より将来性のある中国
への留学が増えて いるという。

母子留学による家庭崩壊が社会問題になり、
子どもにお金がかかるからと、出産回避の傾向に
拍車がかかる。
日本と同様、少子高齢化が韓国社会を蝕み
つつある。


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【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「子どもの為に何でもする韓国の親」

男尊女卑が根強く残る韓国社会で、女性は結婚と
同時に姑や夫の家族からの干渉に悩み、孤立する。

自分が認められるための残された唯一の手段は、
我が子を立派な人間に育て上げることです。
そこから学歴偏重社会が生まれた。

その背景にあるのは、植民地統治や朝鮮戦争の体験から
「学歴」のみが略奪や破壊の恐れのない唯一の”資産”
になるからです。

韓国の子どもたちは、生まれる前から勉強させられる。
胎教に、英語のCDを聞かせることが流行っている。
小学生になると塾だけでなく、ピアノ、美術、英語の
お稽古で、一週間のスケジュールがびっしり。

大学進学率は84%と世界一!
親の教育熱はキチガイじみている。
毎月家計から平均40万ウオン(4万5千円)を習い事
に出費し、家計に占める教育費は平均34%になる。

ほとんどの子どもが塾通い・・
「負けちゃいけない」と、家計負担が増えるの
を我慢す
る。
教育にはひと際熱心な韓国の親たち・・
子どもを海外に留学させる家庭も急増している。

母親と子どもが海外に出てしまい、仕事のある父親は
韓国に1人残って、留学と生活に必要なお金をせっせと
稼いで仕送り・・そんな父親が約150万人いるという。

資源のない韓国で、グローバル社会を生き残っていくに
は、我が子に少なくとも、英語の能力くらいは身に付け
させたい・・との思いからだ。 

          李泳采/韓興鉄 著「なるほど!これが韓国か」

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