■結婚支援に取り組む石川県
石川県は県庁内に「婚活支援チーム」を設置
して、未婚男女の結婚を支援する取組に本腰
を入れ始めた。
企業や団体への「結婚支援推進セミナー」や
独身者の出逢いの場となる「懇親会」を開催。
従来からある、お見合いを仲介する
「縁結びist」制度や、結婚相談に応じる
「婚カフェいしかわ」の事業を推進する。
更に県は市町と連携して、首都圏を中心に
全国から移住者を呼び込む取り組みも強化
していくという。
1347 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
幸せな人生「結婚・・300万円の壁」
以下、内閣府は2010年、未婚と結婚3年以内の
20~30代男女1万人を調査した。
その結果、男性の既婚率は年収300~400万円では
25%だったが、300万円を下回ると9%に急減する
数字がでた・・「300万円の壁」である。
”資格”から男女を見ると、女性は運転免許以外に、
男性は「車免」のみが目立つ。
女性は高学歴、高収入で、男性は女性に比べ収入が低い
印象を受ける。
四十を過ぎた独身男性・・実家で一緒に暮らす母親が、
最近認知症の症状が出始めた。
結婚したら家を出るつもりでいたが、母親を1人にでき
ない。
付き合っている女性に「母の面倒をみて」と頼むのも
ためらわれる。
安月給で「女性と結婚して責任がとれるのか?」悩むが
、結論は出ない。
30代後半の独身女性・・ 中間管理職で高収入。
「やりがいのある仕事で勤めは続けたいが、子供はほし
い」
合コンで出合った男性と趣味も気も合うが、年収は
300万円。今の仕事を手放す気にはなれない・・
ここにも300万円の壁があった。
未婚男女の数の不均衡も、結婚適齢期の男性を悩ませる。
子どもが産める若い女性の減少で、石川県内48%の
市町村が、近い将来人口減少に歯止めがかからずに崩壊
、消滅するという。
女性の社会進出が叫ばれる中、第一線で働く独身女性の
多くは、結婚で失うものをつい意識してしまう。
相手の男性の雇用や収入が不安定では、結婚後の生活
基盤が築けない・・結婚に興味を示そうとしない。
読売新聞