■「韓流」の経済効果
4月3日から、NHK・BSで「イニョプの道」
の放送がはじまった。
15世紀初頭、朝鮮王朝を興した”太祖”と
3代王”太宗”の親子の確執を背景にした
ドラマです。
ところで、日本が韓流ブームに湧いたのは
十年前の2005年・・
観光・映画・ドラマなど、韓流がもたらした
経済効果は18億7千万ドルに達し、
韓国のGDPを押し上げたという。
1376 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「韓流ブーム」
2004年に日本で未曾有の韓流ブームが起きた。
その引金になったのがヨン様こと”ペ・ヨンジュン”の
ドラマ『冬のソナタ』です。
(BSフジで毎朝10時から再放送しています)
NHKで放映されるや、冬ソナ人気がお茶の間で沸騰。
放映が夜11時台だったにもかかわらず、20%を超え
る高視聴率を記録し、中高年の女性を中心に熱狂的な
ペ・ヨンジュン・フアンが日本に生まれた。
その年日本で”ヨン様”が流行語になり、韓国もで大々
的に報じられた。
私が「冬ソナ」に魅せられ、韓国ドラマを観るようにな
ったのはその翌年、NHKの再放送を観てからです。
04秋にペ・ヨンジュンが来日・・成田空港に7万人の
フアンが殺到した。韓国のロケ地を訪れる日本人女性は
ひきをきらず、ハングル語を熱心に学ぶ女性も少なくな
かった。
『冬ソナ』のストーリーや演出は、日本のドラマにない
新鮮さがあり、日本人に受け入れやすかったことと、
ペ・ヨンジュンという俳優の柔らかさ、清潔感が日本
女性のハートを射止めたのです。
両国の間には、竹島、慰安婦などの歴史問題があって、
良好とは言えず、それまでの日韓の交流関係からすると
驚きの現象です。
以降、韓国時代劇「チャングムの誓い」「イ・サン」「トンイ」
など、NHKBSで話題作が次々放映され、韓流ドラマが
日本に浸透していった。
今や「韓流」はアジア全域に広がり、人々の心を引きつ
け、それまで知らなかった朝鮮民族の歴史と文化を学ぶ
のに、大きな役割を果たしている。
李泳采/韓興鉄 著「なるほど!これが韓国か」