朝鮮戦争で荒廃した韓国の経済を立て直し、
産業インフラを整えるには、膨大な資金と
製造技術が必要になる。
韓国の近代化を最優先する朴正煕は、資金
技術両面で日本の援助を受ける必要があった。
李承晩の反日政策を改め、朴正煕は日本と
国交を回復・・日本から総額8億ドルの膨大な
賠償金を引き出し、技術援助を取り付けること
に成功。
しかし、李承晩の反日教育に洗脳された国民
は「屈辱外交」と政府を非難・・激しいデモが
発生した。
したたかな朴正煕・・表面上は日本と親密を
装うが、裏で国民に反日感情の刷り込みを行
った。
1366【吉村外喜雄のなんだかんだ】
歴史から学ぶ
「血塗られた戦後の韓国/朴正煕」
1961~1973年
軍事クーデーターと独裁政権、北朝鮮ゲリラの暗躍。
[1961 (S36)]
・青年将校による軍事クーデーター.
朴正煕は軍事クーデーターにより軍事政権を樹立。
63年大統領になり、憲法を改正して独裁政治へ・・
[1965 (S40)]
・日韓基本条約調印
反共陣営を強化したい朴正煕政権は、日本との関係
を改善。
・第一次人民革命党事件
朴正煕政権下、KCIAは社会主義思想家を告訴逮捕。
韓国大法院(最高裁)は被告8名に死刑を求刑し、
判決から18時間後に刑を執行した。
(後に司法による殺人事件、人権抑圧の事例になる)
[1968 (S43)]
・北朝鮮武装ゲリラ/韓国大統領官邸襲撃
北朝鮮の武装ゲリラ31名が、韓国軍人に偽装して、
朴正煕大統領ら要人の暗殺を企て、 韓国大統領官邸
を襲撃・・銃撃戦になり、双方に多数の死者が出る。
・プエプロ号事件
米国海軍の情報収集艦プエプロが北朝鮮に拿捕され、
乗員1名死亡、82名の身柄が拘束された。
・KCIAが「統一革命党」を摘発
KCIAは、韓国内で活動する北朝鮮の地下組織
「統一革命党」を摘発し158名を検挙。武器弾薬、
重機関銃、レーダー、多額の米ドルなどを押収。
[1969 (S44)]
・北朝鮮、米軍偵察機を撃墜
厚木基地から飛び立った海軍偵察機。機内には8名の
士官と23名の技師が・・ソ連と北朝鮮で交わされる
電波情報を収集していた。撃墜により全員死亡。
[1970 (S45)]
・よど号ハイジャック事件
赤軍派を名乗る9名の犯人グループ、北朝鮮に亡命。
[1972 (S47)]
・維新クーデーター
日韓基本条約締結後、日本からの資金援助で経済を
発展させた朴正煕は、67年の大統領選挙で圧勝。
2期目に入ると、もう1期務めたいと憲法を改正。
71年、金大中とのなりふり構わぬ選挙戦をわずかの
差で制して大統領三期目に入るが、不安定な与党基盤
を強化するためクーデターを実行・・
国会を解散して憲法を停止、非常戒厳令を布告した。
「憲法を改正して、強力な国家体制を築く」ことを目的
にしたクーデターだった。
・金日成・国家主席に就任
[1973 (S48)]
・朴正煕の政敵金大中、東京で拉致される。