1950 2000
2025 2050
1359 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「老後、年金だけでは生活できない」
少子高齢化が進み、政府の年金支給額が年間60兆円に
迫ろうとしている。
2014年度の社会保障給付金の内訳は年金/56兆円
(49%)、医療/37兆円(32%)、介護/22兆円
(19%)
少子高齢化の急速な進展で、年金時給高齢者が増える
一方で、支え手は年々減っていく。
40年前の1970年は、現役8.5人に1人のお年寄
を支えていたが、2010年は2.6人に1人となり、
40年後の2050年には、たった1人が1人の年寄を
支えていかなければならなくなる・・年金制度は破綻し
てしまう。
年金は「世代間の支え合い」の仕組みて、毎月納める
保険料は自分の老後のために積み立てているわけでは
ない。私もつい最近まで、老後のための積立金と思い込
んでいたが・・間違いだった。
昨年四月から政府は、給付額の伸びを抑制する仕組みを
導入した。公的年金は、現役世代が納めた保険料を、
その時々の年金支給者の給付に充てていく。
現役世代も、いずれ年をとれば、その時代の若い世代に
支えてもらうことになる。
厚労省の調査によれば、現在約6割の高齢者世帯が、
年金所得に頼って生活しているという。
現役世代は、今のうちから老後の生活資金をしっかり
蓄えておかないと、今の生活を維持することは難しいだ
ろう。
「老後は年金があるから」などと思っていないだろうが
、今から真剣に老後を考えておかなければならない。