■飯を炊く
世間知らずの殿さま・・一合飯を炊くとき、
「片手をくるぶしまで水に浸して炊けばいい」
というのを教えられ、大名の集まりの時・・
「 おのおの方、一合の飯を炊くときの水の量
ご存じか?」
殿さま方『 いいや・・存ぜぬ 』
「一合の飯を炊くとき、片手をくるぶしまで
水に浸せばよい」
殿さま方『 では・・二合の飯を炊くときは?』
「 え、その~両手を入れる 」
殿さま方『 では・・三合では?』
「 ううん・・片足も入れる 」
1355 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
ことば遊び 「落語・一分線香即席噺」
落語に「 一分線香即席噺 」という、大変短い噺があり
ます・・右を向いて一言、左を向いて一言、それで終わ
りの噺です。
♪「 隣の空き地に囲いが出来たよ 」
『 へぇ~ 』 なんてんで・・
この噺も有名になりましたので、これに改良を加えまし
て・・「 隣の空き地に塀が出来たよ 」
『 かっこい~ 』 なんてんで・・
後は国際的な小噺で・・
「 この鞄はドイツんだ?」 『 オランダ 』
国の名前が二つも出てまいります。
この噺も有名になりましたんで・・
「 この鞄はドイツんだ?」
『 オランダ・・でもイラン 』 なんてんで・・
国の名前が三つになったりします。
大喜利の木久翁師匠がよく使うネタでは・・
「 この歴は誰んだ?」 『 カレンダー 』
「 雨が漏るよ 」 『 やぁ~ねー 』
その他にもいろいろありまして・・
「 九州の山に登ったよ 」 『 あ~そー 』
「 坊さんが通るよ 」 『 そうかい 』
「 鳩がお前の頭に何かおっことしたよ 」
『 ふ~ん 』 『 くそ~ 』
「 妖怪に呼び止められて 」 『 なんか用かい?』
「 灰皿がこぼれたよ 」 『 はい、ふきましょう 』
「土瓶が漏るよ」 『そこまで気がつきませんでした』
「 ここを台所にしたいんだけど・・」 『 勝手にしろ 』
「 雷様は恐いねぇ 」 『 なるほど 』
「誰だ誰だ、毎朝もくぎょ叩く寺の娘はらませたのは」
『 ぼくぼく 』
「 芋屋のかみさん・・年とったねぇ 」
『 いやぁ・・ふけたよ 』
「 これはタコですか?」 『 イカにも 』