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エディー・ジョーンズ(2)

大会前、五郎丸へインタビュー(2)


「フアンに、どんなところを見てほしいですか?」


五郎丸「ラグビーは見返りを求めず体を張って、
仲間のためにプレーすることが一番の魅力です。

身体の小さな日本のチームが、世界のトップが
集まるワールドカップで懸命にプレーしている
姿を見て、何かを感じ取ってほしいと思います。


私たちが世界の舞台で勝つ姿を日本の子供たち
に見せ、世界に挑戦できる自信を植え付ける
ことができれば・・と願っています」



1354 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

  ラグビー日本代表ヘッドコーチ

「エディー・ジョーンズ(2)」


日本代表チームの猛練習が始まった。
年間に5か月も練習に費やし、海外のチームの2倍
トレーニングをやった。
選手たちは朝の5時から練習し、ランニング、トレー
ニング、実践形式の練習に加えて、科学的な筋力強化
メニューもこなし、身体を大きくしていった。


食事のメニューも工夫した。

選手に闘争心を植えつけるために、格闘家を呼んで
試合をやらせた。
雨の日、酷寒の日にも、トレーニングをやった。
そうして、選手たちの体とメンタルを鍛えていった。
「日本人の勤勉さ」と「チームワークの良さ」
「運動量の多さ」を前面に出す戦い方を工夫した。


最初のうちは、猛練習に不服を言う選手もいた。
外国人選手を妙に意識する日本人選手もいた。

連日の猛練習と「今に見ていろ」の気持ちが、
チームを一つにまとめていった。

国籍を乗り越えた、チームワークのいい組織になった。

対外試合で好成績を残すようになり、成果が出るように
なった。

「私は南アフリカ、オーストラリアと・・いろいろの国
選手を見てきたが、日本人ほど潜在能力を備えた選手
はいないと思います。
更に、日本には素晴らしいスポーツインフラが整ってい
る。
最新の機器で身体を鍛えることができるのです」


しかし、技術だけでは戦えない。南ア戦の後半28分の
トライです・・全員が自分の役割を100%全うして
トライできた。

大会前からずぅ~と練習してきたことですが・・
一回もうまくいったことがないプレーでした。


イングランド大会では3勝したが、準決勝に進むことが
できなかった・・しかし、日本は世界10位である。

エディー・ジョーンズが指導者として優れている証拠は
「人真似をしないこと」「コピーをしないこと」です。


                                「理念と経営/小さなコンセプト」より

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