1340 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「マッターホルンの町/ツエルマット」
マッターホルン観光で広く知られるスイスのツエルマッ
トは、人口6千人の小さな町です。
外国からの旅行者が60%を占め、ドイツ、イギリス、
次いで日本からの旅行者が多い。
昨年夏私は、マッターホルンを仰ぎ見て、雄大なアル
行った。
マッターホルンが湖面に逆さに映るスポットは有名だが
、その他マッターホルンには素晴らしいハイキングルート
が沢山あり、毎年日本人のリピーターが大勢やってくる。
部屋からマッターホルンが眺められるホテルに泊まる
といい・・山は、朝・昼・夕方と、様々な色に変化する。
違う雲が流れ、雪の表情も違って見える・・息をのむ
美しさです。
ツエルマットの真ん中を貫く道路は、しゃれたホテルや
レストラン、カフェ、ハンバーグを売る店などが軒を連
ね、 観光客で溢れている。
町には自動車が走っていない・・1961年に、ガソリ
ン車乗り入れの賛否を問う住民投票が行われて以降、
町に車は入れない。
その当時は、誰もが町の開発や建設に熱心だった。
環境保護を考える住民はいなかった・・それでも住民は
車社会の利便性より騒音や排気ガスのない、昔ながら
現在、町中を観光馬車が行きかい、電気自動車がゴミの
収集を行っている。
日本でも美しい自然を観光に活かそうと、道路を拡張し、
ケーブルカーやスキー場の建設など、自然を愛する
お客 様に来ていただこうと、自然を破壊している。
自然を完全に無視した観光開発・・やり過ぎて観光資源
を台無しにしてはいないだろうか? 観光の一番の目的
は 「ありのままの美しい自然」のはずです・・
OUTWARD2015・No69