■地方都市が消滅する時代へ
日本は今、急速な「生産年齢人口の減少」と
「高齢者人口の増加」で、想像を超える困難な
時代を迎えようとしている。
25年後の2040年には、全国1800の自治体
の896自治体で、人口の減少が加速・・
523の自治体は、40年の時点で人口1万人を
切ると見られ、警察・消防・学校・病院など、
行政機能の維持が困難になってくる。
民間企業の倒産が相次ぎ、過疎地の介護・
医療の労働力が不足するようになる。
更に、自治体が税収不足に陥り、介護保険や
医療保険などの社会保険制度の維持が困難
になり、雇用も確保しづらい「消滅都市」になる
可能性が高い。
読売新聞
1332 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「元気な北陸」
少子高齢化が進む日本で、最も深刻なのは「人口減」の
問題。
日本の人口は2004年にピークを迎え、2100年に
は3分の1の明治維新の人口にまで落ち込み、高齢化率
は40%になる。
地方は疲弊し、町や村が消滅していくだろう・・
そうした心配はあるものの、田中内閣の「列島改造論」
から40年・・政府の施策が功を奏して、地域格差は
確実に縮小されている。
勤労者世帯収入ランクで、福井県が東京を抜いて1位。
3位が富山、6位石川と、北陸が上位を占める。
地方の人口減が止まらず、自治体が地域格差に悩む中、
北陸3県の元気さが目立つのです。
石川県は、今年春の北陸新幹線開通による経済的効果が
著しく、福井県は、暮らしやすさ日本一で、生活、教育
水準、就業率、共稼ぎ率と、何れも全国上位を占める。
中でも、人口7万弱の福井県鯖江市が「鯖江に学べ」と
、地方活性化のモデルになろうとしている。
富山市は「串団子プラン」で、都市再生に取り組む。
市電を活かして、ヒト・モノ・カネを団子状につなげて
いく。この市電の「売り」が、富山駅から岩瀬まで結ぶ
「ポートラム」
歴史を残す北前船廻船問屋の面影が、岩瀬の新しい観光
名所に浮かび上がってきた。
理念と経営「未来は地方から始まる」