江戸時代は、多種多様の庶民文化が栄えた。
当時の江戸は、人口は百万人を超える世界一
の都市。この大都市江戸の文化を支えたのは
庶民です。
お金さえあれば全て事足りた。何をしても
商売が成り立った・・びっくりするほど
沢山の物売りが、庶民の暮らしを支えた。
江戸の町を売り歩く物売りは、朝顔売り、
桶屋、薬売りと多種多様・・飲食業だけでも、
60種類を超える様々な物売りが、特徴ある
売り声で、江戸の町を売り歩いた。
貯金がなくても暮らしていけるから、
「江戸っ子だい!宵越しの銭は持たねェ」と
啖呵が切れるのです。
あったらあっただけ使ってしまうから、
消費は拡大する。江戸の経済は活発になり、
庶民文化の花が咲いた。
1331 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
ことば遊び 「江戸・物売りの声」
◎ 飴売り(1)
『来たわいなァ 来たわいなァ・・
げんこつ飴屋が来たわいな。
爺さん婆さんお孫衆も・・早く来ないと無くなるよ。
げんこつ飴げんこつ飴・・げんこつ飴が来たわいな』
◎ 飴売り(2)
『あ~い、飴やァ・・飴や飴やヨカヨカ飴や。
太鼓叩いてヨ~カヨカ。
これでオマンマ食べられりゃ・・
のんきな商売やめられない。
飴やァ飴・・ヨカヨカ飴や飴~ッ 』
◎ 屑屋
『屑~い屑い・・屑のお溜りありませんか・・
屑屋でございます。
屑~い屑い・・屑屋ア・・お払いィ 』
◎ おでん屋
『おんでこでこでこ・・でこでんや。
当たり屋のおで~ん。
おんでこでこでこ・・でこでんやア。
当たり屋のおでん。
当たり屋のおで~ん・・おでんの客はどこじゃいな。
おでんさんの出生は・・これより東・・
常陸の国は 水戸さんの御量分中山育ち・・』
◎ 金魚屋
『金魚~ェ金魚ォ・・金魚金魚金魚ォ。
出目金に黒金。
値段が高いランチュウはどうです・・』
◎ 猫いらず売り
『いたずらものはいないかな。
天井と縁の下・・いたずらものはいないかな。
石見銀山ねずみとり。
これを食べさせれば 直ぐにネズミは一匹残らず・・
この世からいなくなる。石見銀山ネズミとり 』