« 言葉の意味が違う中国語と日本語(2) | メイン | 小野晋也先生と行く 「韓国・全羅南道訪問五日間」 »

言葉の意味が違う中国語と日本語(3)

雇用の日本と中国の違い

日本の労働基準法は、雇用条件に関する就業
規定を文書で明示しなければならないが、
採用時に「雇用契約書」を締結する必要はない。


一方中国の労働法では、必ず書面で雇用契約を
締結し、雇用期間を明記することが義務づけられ
ている。

また労働法では、十年間勤務した社員は、
「会社が定める定年まで勤務できる雇用契約」の
締結を要求出来る条項があり、日本と大きく 異な
る点です。
この雇用契約書を「労働合同」と言う。
※中国で「合同」は契約書



1297 【吉村外喜雄のなんだかんだ】                             
「言葉の意味が違う中国語と日本語(3)」


・職  工・・日本では、工場の現場で働く人を”職工”
             と言います。 
             中国で”職工”は「職員」・・官庁、会社、 
             学校などに勤務している従業員の総称になる。
             ”職”は「事務員」や「職員」、”工”は「工人」
               労働者を意味する。

・工 作・・中国語の「工作」は”仕事をする”肉体労
              働や精神労働に従事する意味です。
              日本の小学校の工作の時間を、中国人は
              「この子どもたち、授業中どんな仕事をする
              のだろう?」と不思議がるでしょう・・


・請  求・・日本では当然の権利を要求するときに使う
               が、中国では「何とかお願いします」と、
               相手にものを頼むときに使い、請求書は
               お願いの「要望書」になってしまう。 

・経 理・・日本では経理事務ですが、中国では支配人
               や経営者を「経理」と呼びます。
              「総経理(社長)」  「副総経理(副社長)」
              「総会計師(財務会計責任者)」
              「総工程師(技術最高責任者)」
              「経理(部長)」  「科長(課長)」

・合 同・・日本では、二つのものが一つになって何か
               をする以外に意味はない。
               中国語の合同は全く異なって、
               「契約・契約書」の意味になります。


・検 討・・中国との商談がまとまらず
              「再度検討します」と相手に伝えたら、中国で
              ”検討”は反省する・自己批判をする意味に
                なり、日本人が謝ったと勘違いして、
              「それみろ!」と、より強硬に自分の主張を
                押し通してくるかもしれません。

・求 人・・中国語の”求人”は、日本での言葉の意味
               とはまったく異なり「人に頼む、人の世話に
               なる、人にすがる」時に使われる言葉です。

・出 世・・日本では「世の中へ出て立派な地位や身分
               になること」を言うが、中国では言葉の通り
              「この世に生まれる」と解します。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.noevir-hk.co.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1944

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

ひとつ前の投稿は「言葉の意味が違う中国語と日本語(2)」です。

次の投稿は「小野晋也先生と行く 「韓国・全羅南道訪問五日間」」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.36