■人生脚本
幼い頃両親は、自分の生き方の反省を込めて、
子どもを言葉で躾けようとします。
子供はいつの間にか、それを自分の価値観として
取り込んでいきます。
親からの「指示」・・「努力しなさい」 「早くしなさい」
「男は強くあれ」 「女は女らしく」
「禁止令」・・「あれはいけない。これをしてはいけない」
指示は、何かあれば「自分を駆り立てる呪い」となり、
禁止令は「自分を縛り付ける呪い」になります。
この二つの価値観が、無意識の意思決定になり、
人生を縛りつけるのです。
「幸せの心理学/人生脚本」
1294 【心と体の健康】
幸せな人生 「失敗を恐れる心」
長くゴルフをやっているのに、いっこうに上達しない私・・
最初から上手い人などいないはずなのに・・失敗を恐れ、
どうせ上手くならないからと、練習しようとしない。
池越え、谷越え、OBゾーンにバンカー・・
どのホールも失敗が許されない危険個所だらけ!
失敗の数を数えるのが、私達アマチュアゴルフです。
「失敗したら恥ずかしい、カッコ悪い」と思ったら、
普段の力の半分も出せなくなる。
「上手くやりたい」という気持ちが強くなればなるほど、
どんどん緊張が増す・・そして失敗してしまう。
「ああ~やっぱり」
失敗を恐れる気持ちは、全ての人が心の奥底に持って
いる根源的な感情です。危険を回避する本能的感情で、
取り除くことは不可能と心得るべきでしょう。
経験したことのない新しいことをやろうとする時、
過去に失敗して恥ずかしい思いをしたことを、今また
やろうとして、 失敗への不安が付きまとい離れない。
困ったことに、自信のない人ほど、失敗を恐れる気持ち
が強い。 そうした恐れや不安にうち克つには、
失敗しないよう繰り返し体に覚え込ませ、場数を踏んで
自信 を付けるしか・・他に方法がないのです。
結婚式でのスピーチや、大勢の前での発表など・・辞退
すれば失敗はない・・何もしなければ今まで通りの毎日。
スピーチを引き受 けるより、断った方がずっと楽だし、
恥をかかずに済み ます。
それでは、いつまでたっても苦手意識は取れません。
失敗への恐れは、20代より30代、40代より50代
と、歳を重ねるほど強まっていく。
大きな悩みを抱えて生きていくことになるのです。
潜在意識の中にある「失敗=悪いこと」の感情は、多く
の場合、幼い頃に親から植え付けられたものが多い。
子どもの頃何か失敗するたびに、親から呪文のように
聞かされてきたお説教・・そこに原因が潜んでいる。
何か新しいことにチャレンジして失敗したとき、 うまく
できなかったことを、ことさら責め立てる親に問題が
ある
のです。