« ミシュランガイド | メイン | 失敗を恐れる心 »

弥陀ヶ原湿原の餓鬼田


     154餓鬼の田
      餓鬼田


1292 【吉村外喜雄のなんだかんだ 】

「弥陀ヶ原湿原の餓鬼田」


2012年に立山・弥陀ヶ原・大日平が、ラサーム条約
の登録湿地になった。

国内の登録湿地は、釧路湿原や尾瀬など46ケ所。

その中で標高二千メートルの最も高所にある湿原です。


湿原は、立山の溶岩台地の上に広がり、厳しい寒さと
豪雪、豊かな水、そして強い風にさらされる。


高原には「餓鬼の田」と呼ばれる水溜りが約一千個あり、

池の周りにはワタスゲが群生し、チングルマなどの可憐

な花が咲いている、幻想的な風景が楽しめます。


富士山、立山、白山は日本三霊山です。
中でも立山は、古来より「立山曼荼羅」で知られる、
山岳信仰の霊山としてあがめられてきた。

       006


尾山の頂上付近は、仏様がおられる極楽・・
室堂平真下の地獄谷は、鬼が住む地獄・・

天国と地獄が見られる山として信仰されてきた。


地獄谷につながる弥陀ヶ原には「餓鬼田」と呼ばれる池が

多数点在している。池には稲のような植物が生えている。


       087餓鬼の田


この奇妙な名前の池・・立山信仰では、生前に贅沢をして

いて地獄に落とされた亡者が、空腹を満たそうと何でも
口に入れる”餓鬼”になり、飢えをしのごうと田植えをした
場所とされている。


この稲に似た草、食べられるような実がつかない。
空腹と喉の
渇きが癒さず、苦しみから逃れることがで
きない地獄
なのです。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.noevir-hk.co.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1939

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

ひとつ前の投稿は「ミシュランガイド」です。

次の投稿は「失敗を恐れる心」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.36