言葉の意味が違う中国語と日本語
■中国語にない「刺し身」
中国には、日本料理の「刺身」に該当する
言葉がなかった。
中国語で「刺身」は、入れ墨をすることや、
針を身体に刺すことを言います。
中国人には、生卵や刺し身、ざるソバなど、
生ものや、冷たいものを食べる習慣がない。
中国の都は古来内陸にあって、海で摂れた
生魚を輸送する手段がなかった。
鯉やウナギなど、近くで摂れる淡水魚も、
寄生虫がいたりして、火を通すか、乾燥した
ものを水に戻して料理する。
1289 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「言葉の意味が違う中国語と日本語」
漢字で表現する中国語と日本語・・表記は同じだが、言葉
の意味が 違うものが多いので、知っておいたら便利です。
・新 聞・・日本の”新聞”は、中国では「報」又は「報紙」と
いう。中国の”新聞”は日本語では、マスコミが
伝える「ニュース」の意味になる。
・手 紙・・中国ではトイレットペーパー
・一 本・・中国では本を数えるのに”一冊”ではなく
”一本”と言う。
・汽 車・・中国では車、バス
・火 車・・日本では”火の車”借金地獄を意味するが、
中国では”汽車”のこと
・下 水・・台湾では鳥モツ(すなぎも)、「下水湯」は
鳥モツのスープ
・新 生・・日本では「新生児」「新生銀行」のように、
新しい命、新しい生活など、プラスの意味
に使われる。
中国で「新生○○」は、刑務を終えた人の
厚生施設をいう。
・出 産・・日本語の”出産”は人を生みだす「分娩」
を言い、中国は”産出”、物を産出する
意味の言葉になる。
・看 病・・日本では病人を看護する意味ですが、
中国では言葉の通り「病を看る」
「診察する・診察を受ける」
「治療する・治療を受ける」の意味になる。
・戸 口・・日本語では家の入口の意味を指すが、
中国語の”戸口”の”戸”は「家」、”口”は「人」
日本の「戸籍+住民票」になる。
その家と住んでいる人を「戸籍簿」に載せて
いることを意味する。
・馬 鹿・・中国では”アカシカ”
・ 鮎 ・・中国では”ナマズ”
・ 猪 ・・中国では”豚”
・ 湯 ・・中国ではスープ
観光で日本に来た中国人、ふと見上げると、煙突に
逆さクラゲの絵と”湯”があった。てっきり食堂と思い
込み、暖簾をくぐって中に入ったら、共同浴場だった
という笑い話がある。
・料 理・・中国ではあまり使われない言葉で、日本と
同様「物事を処理する」時に使われる。
日本のように「美味しい料理を作る、料理す
る」意味には 全く使われない。
・調 理・・日本では「料理を作る」の意味ですが、
中国語の”調理”には料理を作る意味は全く
なく、「バランスを考えてやりくりする」
「養生する」「しつける」「手塩にかける」
「人をバカにする、からかう」などの意味に
使われます。
・野 菜・・中国では食べられる野生植物、ワラビや
ぜんまいなど、日本の山菜のことを”野菜”と
言います。