■座禅は呼吸法
座禅を組んで、まず背筋を真っ直ぐ伸ばし、
丹田に意識を集中し、自然な息づかいで腹式
呼吸をする。座禅は呼吸法だと思えばいい・・
吸った息を下腹部に下ろし、静かに長く鼻か
ら吐く・・吸うときは薄く目を開け、吐くときに
目をつむる。そうしてお寺の静寂の中に身を
ゆだねる。
丹田呼吸が無意識にやれるようになると、
セトロニンという神経伝達物質が脳内に満ち
てくる・・心穏やかになり、落ち着いてきます。
座禅の最中”無”になろうとするが、雑念は
次々湧いてくる・・止められない。
そうなら雑念に囚われないようにすればよい。
自分の吸う息吐く息に集中し、呼吸の数を数
える・・すると、頭の中の妄想に取りつかれな
くなってくる。
忘れたころにまた次々出てくるので、自分の
呼吸に意識を集中します。
そうした呼吸を取り立てて意識することなく、
無意識にやれれば、本物でしょう・・
1278 【心と体の健康】 「新・呼吸法」
世の中には様々な呼吸法があります。
深呼吸、腹式呼吸法、丹田呼吸、ヨガ呼吸、水泳呼吸法、
潜水時の呼吸法など、様々な呼吸法が思い浮かびます。
大切なのは、自分に合った呼吸法を知り、採り入れることです。
本来呼吸は無意識の中で行われるもの・・取り立てて意識をして
やるものではない。
ただ基本として、息を吸うときは鼻でスゥ~と吸つてお腹を膨らませ、
口からゆっくり吐き切った惰性で、また息をゆっくり吸い込んでいく。
吸うこと以上に吐くことが大事です・・細く長くゆったりと息を吐きます。
吸って吐く・・その単純な繰り返しです・・座禅の時は、意識を吸って吐くに集中し、頭をからっぽ、無の状態にしていきます。
ここで、最近私が取り入れた呼吸法があるので、紹介します・・
「1:4:2の呼吸法」というものです。まず5秒間息を吸い続けます・・
これを1単位として、次いで5×4=20秒間息を止めます。
その後5×2=10秒間で、お腹の皮がくっつくまで息を吐ききります。
この呼吸法の利点は、長時間息を止めることによって、身体の隅々まで酸素を送り届けることができることです。
毎日朝起きたときと、夜寝る前の2回、薄く目を閉じて座禅を組みます・・習慣になれば、健康な身体を維持する上で、大変プラスになります。