高齢者のロコモ対策
■脊柱管狭窄症と坐骨神経痛が治った
一昨年秋の寒い日、パターの練習をした直後、
突然猛烈に足がしびれ、歩行不能に陥った。
レントゲンで、脊柱管狭窄症と坐骨神経痛の
合併症と診断された。
治療には手術があるが、手術をしても完治の
保証はないと、先生・・
それから四か月、背骨を伸ばし、プールに通
って毎日約1.5キロ泳ぎ、背筋を鍛え、全身を
若返えらせた。
天気の良い日は、サイクリングで遠出・・
背筋を伸ばし、下半身を鍛えた。
背骨を伸ばす健康器具も買った。
4か月後みごと完治・・昨年3月からゴルフ
再開。一年後の現在、再発していない。
1273 【心と体の健康】 「高齢者のロコモ対策」
高齢になると、運動量が減ると共に、食事の量も減ってくる。
「健康寿命」を阻害する要因には、「生活習慣病」と、足腰が弱くなる
「ロコモ(運動機能の低下)」がある。
生活習慣病は、生活習慣を改善すれば予防・回復できる。
同様に「ロコモ」も、足腰を鍛えれれば予防できる。
身体の運動器の中で”筋肉”は、衰えに気づかず、痛みも感じません。
年をとって、歩行に不自由を感じるようになり、何かにつながらないと
立ち上がれないことに気づいた時、筋肉は既に衰えているのです。
筋肉の衰えは運動不足が原因です・・毎朝20分間ウオーキングするだけで、筋肉の衰えを10~15%減らすことができます。
厚労省は「+10(プラス・テン)から始めよう!」と、10分間余分に体を動かすことを奨励している。
現在、腰やヒザが痛いとか、筋肉の衰えが気になる人は、テレビを見ながらストレッチするなど、立ったり、歩いたりする機能を鍛えてやるといい。私はゴルフを楽しみながら歩いている。
立ちっ放しの仕事で腰が痛い人は、背中を曲げる運動がいい。
猫背の人や、介護の仕事、座って仕事をしている人は、反り返る運動をするといしい。ヒザが痛い人は、足を伸ばし、足に紐を掛けて、かかとを10センチ持ち上げる運動をすると効果があり、痛みも薄れる。
太モモの筋肉の衰えが原因で、膝が痛む人が多い・・ 腹部から下の筋肉をストレッチすれば効果が現れます。
運動をすると血管が開き、血流が良くなり、痛みが取れます。
毎日外に出て1時間歩くとか、ヨガ教室やスポーツジムに月謝を払って通わないと効果がないと、大げさに考えるから続かないのです。
「+10」程度の運動なら、テレビを見ながら、お部屋の掃除をしながらでもやれます。
ゴルフやトレッキング、サイクリングなど、月に1~2度趣味仲間と楽しい一日を過ごす・・それが一番効果があり、長続きするのです。
国立健康・栄養研究所/宮地元彦