■日本の人口の推移/過去・未来
・1900年(明治33) ・・ 4400万人
・1950年 ・・ 8300万人(1.9倍)
・第一次ベビーブーム(団塊の世代)
1947~49年3年間 約800万人出生
・第二次ベビーブーム(団塊ジュニア世代)
1972~74年3年間 約600万人出生
・2000年 ・・12700万人(2.9倍)
・2010年 ・・12800万人(人口世界7位)
・2014年の出生数・・ギリギリ100万人
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・2050年 ・・ 9700万人(0.8倍)
・2100年 ・・ 5000万人(0.4倍)
・2110年 ・・ 4300万人(人口世界42位)
1271 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「日本の人口と暮らし」
総務省は4月17日2014年の日本の総人口推計を発表した。
前年に比べ21万5千人減り、1憶2708万3千人になった。
日本の人口は、過去百年の間にすごい勢いで増加し・・三倍になった。
ところが、百年後の日本の人口は三分の一以下に減ってしまうという。せっせと蓄えた貯金を使い果たし、元の貧しい暮らしに戻るようようなものです。
戦後、急速な人口の増加で勤労人口が増加し、消費が高まり、社会は活気に溢れた・・経済力世界第2位の豊かな社会を創り上げるエネルギー源になったのです。
しかし、これからの日本は大変です・・少子高齢化の影響で人口は減る、高齢者は増える、働き手の若い世代は減っていく。
派生して、中高年の独り暮らしが増え、人の住まない過疎地が全国に広がっていく。国民所得は右肩下がりに低下し続け、日本経済は疲弊し、国力は衰える一方。
私は七人兄弟の4番目・・昔はどの家庭も子沢山で、路地では沢山の子どもが遊んでいた。
16クラスもあった。 少子化が進んだ現在の生徒数はわずか140人になった。
社会保障費は増大する一方。高度成長期に造った道路・橋などのインフラは老朽化して、整備・補習が追いつかなくなるだろう。
消費税や社会保険料など、税負担は増大する一方で、国民に重くのしかかってくる。
企業経営者にとって深刻な問題は、働き手が総人口の30%まで減少し、消費市場が大幅に狭まり、人手不足による人材難が経営者の足を引っ張る。世界を市場に活躍するグローバル企業以外は、生き残れない時代になっていく。
2000年には、15~65歳の現役10人で5人のお年寄を支えればよかった。2020年の東京オリンピックの年には10で7人、2050年には倍の10人になり、現役世代1人が高齢者1人を支えていかなければならなくなる。
国にも、我が子にも頼れない、自分の生活は自分で賄うしかない時代が、直ぐそこまで来ているのです。
三浦 展著「2030年の日本」