■善玉菌
発酵食品には、納豆、ヨーグルト、ぬか漬け、
味噌、キムチなどがある。
善玉菌どいえば「乳酸菌」と「ビフィス菌」です。
しかし、乳酸菌という名前の菌はいない。
腸内で”糖”に働きかけて乳酸をつくる様々
な種類の腸内細菌を総称して「乳酸菌」と言
っている。
健康な人の腸には、乳酸菌が優勢に存在して
いる。しかし、何らかの原因でバランスが崩れ、
乳酸菌が少なくなると、健康に様々な悪影響が
出てくる。
人間の腸の中の乳酸菌は、光や空気を嫌う。
少なくなった乳酸菌を、ヨーグルトなどで補
おうとするが、それらの乳酸菌は光や空気が
ないと生きられない・・腸内では生きられない
のです。
腸内の乳酸菌を増やし元気にするには、細菌
の”餌”となる食物繊維や、ミネラル食品を多く
摂って、腸内に棲む善玉菌 を増やしてやること
です。
1270 【食と健康】 「腸内細菌が果たす役割」
2月22日のNHKスペシャル「腸内フローラ」を見て・・
腸内細菌が、私達の健康に深い関わりがあることを知り・・驚いた。
初めて耳にした「腸内フローラ」とは、腸の中に棲みついて共存する細菌たちの棲みかを、お花畑に例えたものです。
種類と数があまりにも多いため、今まで手つかずの分野だった腸内細菌・・ここ数年の研究で、いろいろなことが分かってきた。
腸内に棲む細菌たちの餌は食物繊維です。
餌となる食物繊維が不足すると、腸内細菌のパワーが落ちてしまう。
その腸内細菌は、個々に違った物質を排出する。その排出物が体の健康に関わっているだけでなく、人の心にまで影響することが分かってきたのです。
[糖尿病の治療に]
腸内細菌の食べ物「食物繊維」とワイン効果で知られる「ポリフェノール」を、薬にして患者に投与すると菌が増え、食後のインスリンの量が増える・・腸内細菌を利用した新しい治療法として注目されている。
[ガンの予防に]
ガン患者の腸内フローラには、細胞を老化させる細菌が多いことが分かってきた。 老化した細胞が発ガン物質をまき散らし、ガン細胞を作るのです。
[肥満の改善に]
肥満の人の腸内細菌をマウスに移植したら、マウスも肥満になった。
そのマウスに、痩せて太らない体質の人の腸内細菌を移植したら、肥満が解消した。
腸内細菌の中には、脂質を燃やし、脂質の取り込みを抑制する物質を出す細菌がいる・・この細菌が少ないと太るのです。
[性格が変わる]
高さ5センチの台にマウス乗せて、降りる時間を測った。
好奇心旺盛なマウスは17秒で降りたのに、臆病なマウスは五分経っても降りられなかった。
そこで、双方の腸内細菌を入れ替えたら、臆病なマウスは好奇心旺盛に・・好奇心旺盛なマウスは臆病になった。
腸内細菌を入れ替えると、それまでの考え方や性格が変わってしまうことが分かった。
[体質の改善に]
めまいなど、全身の倦怠感を患う患者の腸内細菌を入れ替えたら、
数日で元気になった。
「うつ病」の治療や「老化防止」「健康増進」などに、パワーを発揮する腸内細菌。
肌のシワが少なくなるなど「美容効果」もあり、注目されている。
腸内細菌の中に、脳に働きかけて性格や感情を変えてしまう物質を排出する細菌がいるという・・今後、どんな発見があるか楽しみです。