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■世界一臭い発酵食品
・1位 シュール・ストレンミング[8070]
(ニシンの発酵缶詰/スゥエーデン)
・2位 ホンオ・フェ[6230]
(エイの発酵料理/韓国)
・3位 エピキュアーチーズ[1870]
(ニュージンランド)
・4位 キビヤック[1370]
(ウミツバメの発酵食品)
・5位 焼きたてのクサヤ[1267]
・日本・・フナ鮓[486]、納豆[452]
焼く前のクサヤ[447]
沢庵の古漬け[430]
1265 【食と健康】 「日本の食卓が危ない!」
日本の庶民の食卓が危なくなってきている。
日本の和食は、ご飯、味噌汁、煮物に香の物といった「一汁三菜」が
基本でした。日本人が長寿なのは、低脂肪・低カロリーでミネラル豊富な和食を食べてきたことによります。
日本人は主に七つの食材を食べてきた。
大根・ニンジン・芋・ネギなどの「根菜類」、白菜・ほうれん草などの
「葉菜類」、キュウリ・リンゴなどの「青果」、そして「豆類」「山菜、
きのこ」、昆布・ワカメ・ノリなどの「海藻」、そして主食の「穀類」です。
もちろん肉や魚も食べるが、私が子どもの頃の家庭の食卓は、肉や
卵はぜいたく品・・めったに食卓に乗らず、すき焼きなどは年に数回・・
大変なご馳走だった。
動物性たんぱく質が不足するように思いがちですが、味噌や豆腐、
納豆などの大豆たんぱくが補ってくれるのです。
2014年の博報堂の調査によると、「お米を一日一食は食べないと
気がすまない人」は53.5%で、調査を始めた22年前より18%減・・
洋食より和食を好む人も6%減と、減少傾向にあり、バランスの取れた
和食を摂る家庭が減ってきている。
外国では健康・ダイエットにいいと、和食が注目される一方で、 日本人の肉、油の消費量はこの50年で4倍に増え、高脂肪・高カロリーの
食事が普通になった。
隣国中国や韓国、極東ロシアを見ても、1、2世代の間に日本ほど
急激に食生活が変化した国はない。
草食動物が肉ばかり食べたなら、病気になって死んでしまうた゜ろう。
健康と長寿の観点から、バランスのとれた食生活への改善が求められるが、和食に馴染むようになる前に、子供たちの舌がフライドチキンやハンバーグ、ギョーザなど、油の多い食品の美味しさを覚えてしまう ことに、問題があるようです。
東京農大名誉教授/発酵・醸造学者小泉武夫
六代目・桂文枝(三枝)の弟子に、
カナダ生まれの噺家がいる。
日本の古典芸能”落語”に魅せられ、
桂三輝(サンシャイン)の芸名で目下修業中。
創作落語に「寿限無」など古典落語を英訳し
、世界各国を巡業して歩く異色の存在です。
1266 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
~ことば遊び~ 「落語・真田小僧」
落語に登場する”悪ガキ”・・何れも、度の過ぎたいたずら小僧だったり、やたらマセた子供だったりする。
今日の噺の悪ガキは、隣の親父に、母親の不倫を匂わせ・・ 気をもたせて金をせびり取る下りなど・・ 子供のこすっからさは相当なものです。
♪いつの代にもいる悪がき・・大人の上をいく、知恵の巡りが小気味よく、 ああ言えばこう言うで、親をへこましてばかりの子供です。
今日もおとっつぁんに小遣いをせびり、『ダメだ』と言われると、
おとっつぁんの留守中に、隣の吉兵衛さんが家に上がりこんで、
「おっかあと差し向かいで・・」と、見てきたような話をするので・・
親父はつい「噂になって広がっても困る」と気になって、
話がとぎれる度に、もう一銭、もう一銭と銭をせびり取られ・・
オチは「おっかあと差し向かいで・・おならをしました」
悪ガキが逃げてしまうと・・夫婦で
『末恐ろしい餓鬼だ!今に盗賊になるかもしれない・・』
と嘆くことしきり。
それに引き替え・・あの真田幸村公は、栴檀は双葉より芳ばし。
十四歳の時、父真幸に付いて、天目山の戦いに初陣・・
大勢に取り囲まれて、真幸が切腹の覚悟をした時、
せがれの幸村が「自分に策があります」と申し出た。
敵の松田尾張守の旗印・・永楽通宝の六文銭の旗を立てて、
敵陣に夜襲をかけ、混乱させて同士討ちを誘い、見事に勝利を納めた。
それ以来、真田の定紋は二つ雁から六文銭になった・・
そんな故事を親父がお袋に話し・・
「あんな奴は幸村どころか、よくいって石川五右衛門だ・・」
と言っているところへ、悪がきがご帰宅・・
いつの間にか盗み聞きしていて、「おとっつぁん、六文銭てどんな紋?」
『うるせえ餓鬼だ・・いいか、こういうふうに銭が2列に並んでいるんだ』
「あたいにもちょっと貸して・・」
銭を数えるふりをして「わ~い・・も~らった、もらった」
と、かすめ取って逃げていく。
『あッ、また親を騙しぁあがった・・やい、それを持ってどこへ行くんだ』
「焼き芋買ってくるんだ!」
『う~ん、ウチの真田も薩摩へ落ちたか・・』
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※オチの意味は、豊臣秀頼が大阪夏の陣で自害せず、真田幸村
ともども薩摩に落ちのびた・・という伝説を採り入れたものです。
落語あらすじ事典「千字寄席」
■戦艦大和の教訓
世界最大の戦艦大和・・昭和20年4月7日
沖縄に向かう途中、鹿児島県枕崎沖で砲門を
開くことなく、アメリカ空軍の攻撃を 受け
沈没した。
3332人の乗務員の内、生き残ったのは
わずか276人。
日本海軍航空隊が真珠湾攻撃で大戦果を
あげながら、海戦の主役が主砲の大きさを
競う戦艦から、航空機へと時代が変化して
いくのを見誤った日本海軍・・
戦艦大和の建造は、日本の軍事力を世界に
誇示するだけものになってしまった・・
1267 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「世界一の戦闘機・零戦」
天皇・皇后両陛下は8日午後、西大平洋の激戦地パラオを訪れた。
翌9日、日米合わせて1万2千人が戦死したペリュー島で、慰霊碑に
白菊の花束を供えて拝礼し、黙とうされた。
さて、大平洋戦争で日本が誇る「零戦」が、海軍に正式に採用された
のは、皇紀2600年(S15年)です。正式名称は「三菱零式艦上戦闘機」・・皇紀2600年の末尾の”ゼロ”が名称になった。
その前年の皇紀2599年に採用された爆撃機は、「九九式艦上爆撃機」、皇紀2997年に採用された攻撃機は「九七式艦上攻撃機」と命名された。
開発された時の「零戦」は、世界で最も素晴らしい性能を備えた戦闘機だった。
何より”格闘性能”がずは抜けていた。すごいのは「旋回」と「宙返り」能力。非常に短い半径で旋回できたため、空中格闘戦では絶対負けなかった。
加えて速度が速い・・スピードがある上に小回りが利くという、世界で最も
優れた飛行機だったのです。
本来、戦闘機が持つこの二つの性能は相反する・・格闘性能を重視すると速度が落ち、速度を上げると格闘性能が落ちた。
零戦はこの二つを併せ持った、魔法のような戦闘機だったのです。
零戦を開発したのは、堀越二郎と曽根嘉年の、情熱に燃えた二人の
若い設計士の、血のにじむような努力が可能にしたのです。
また、機銃は通常の7.7ミリに加えて、強大な20ミリ機銃が搭載された。
7.7ミリ機銃弾は、飛行機に穴を開けるだけだが、20ミリ機銃は炸裂弾のため、敵機に当たると爆発する・・当たったら一発で吹き飛んでしまうのです。しかし、発射初速が遅く、弾数が少ないのが難点だった。
加えて、零戦にしかない恐ろしい強みがもう一つあった・・
航続距離が3,000キロと桁外れだったことです。当時、欧米の単座戦闘機の航続距離は、数百キロ程度だった中での3000キロですから、いかに零戦が優れていたか想像できるのです。
余談ですが、もしドイツが零戦と同等の戦闘機を持っていたら?
第二次大戦で、連日のようにドイツの爆撃機が、ドーバー海峡を越えて英国に
攻め込んだ。英国空軍は総力を上げてこれを迎撃し、空爆を阻止することに成功した。
ドイツ空軍が英国空軍に敗れたのは、爆撃機に護衛の戦闘機がつけられなかったため・・重い爆弾を抱えたドイツ爆撃機は、敏捷な英戦闘機の餌食にされ、戦果を挙げることができなかったのです。
ドイツ軍にはメッサーシュミットという素晴らしい戦闘機があった。
しかし航続距離が短く、戦闘が長引くと、海峡を渡って戻ることができない・・
これが致命的敗因になった。
もしドイツ空軍に零戦があったら、ロンドンは火の海になっていただろう・・
百田尚樹著「永遠の0」
■発酵微生物の働き
発酵や腐敗は、酵母やカビ・細菌などの
微生物の働きです。
大豆は納豆菌が、牛乳は乳酸菌が発酵して、
納豆とヨーグルトになり、栄養価が増し、
保存が利くようになります。
単に大豆を煮て食べるより、納豆にすると
10倍も ビタミンB2が多くなります。
大腸菌、サルモネラ菌などの腐敗菌は毒性
物質を排出し、食中毒や病気の原因に なり
ます。
又、発酵は抗生物質などの薬品を生み、
生ゴミを堆肥に変えたりします。
千分の1~万分の1の小さな微生物が持つ
発酵バワーは、とてつもなく大きいのです。
1268 【食と健康】
「腸内環境を改善する納豆菌」
子どもの頃は納豆を食べなかった・・独特の臭みがある ネバネバ した納豆を食べられるようになったのは、結婚してから・・ 今は朝の食卓に欠かせない。
大豆は「畑の牛肉」と言われる・・大豆そのままだと消化吸収が悪く、
肉や魚より栄養価が劣るので、「畑の牛肉」というわけにはいかない。
発酵させて納豆にすると、納豆菌の働きで消化吸収が良くなる。
その納豆をお米と一緒に食べると、アミノ酸の構成が肉なみにアップ
して「畑の牛肉」になるのです。
納豆は18%のたんぱく質を含む、牛肉に匹敵する優れた食品です。
納豆1グラムの中に何と、50億個もの納豆菌がいる・・地球の人口が
70憶ですから大変な数です。
この納豆菌・・その小さな体の中で、筋梗塞や脳梗塞の原因となる血栓を溶かす働きをする「酵素ナットウキナーゼ」や、血圧の上昇を抑える
酵素などを生産する。
加えて納豆菌には、整腸作用があり、腸内環境を改善する働きがあります。 腐敗菌やO157などの病原菌を寄せ付けず、抗菌効果があることを忘れてはならない。
農水省の研究員が、排便の中に残されている腸内細菌を調べたところ、 ビフィズス菌や乳酸菌は検出されず、採取されたのは納豆菌だけでした。
納豆菌は、薬並に8時間近く効果が持続し、腸内で2日間生きることができる強い菌です・・1日1パック食べれば十分なのです。
更に、大豆の繊維質と、納豆菌が作り出す「オリゴ糖」が、善玉菌「ビフィズス菌」 などの繁殖を促し、腸内の善玉菌を活性化してくれる。
その他、大豆に含まれる「イソフラピン」は、女性に多い「骨粗しょう症」を予防になり、 「サポニン」は女性のお肌の老化を予防します。
「大豆レシチン」は、血管に 過剰に付着したコレステロールの排泄を
助ける働きをします。
■腸内の善玉菌を増やす
一年くらい前から、人前でプップと”おなら”
が出るようになった。
医師に相談したところ、腸内の善玉菌を増や
せば治ると、整腸効果のある「ラックビー」
という薬を出してくれた。
この薬は、乳酸菌の仲間のビフィズス菌で、
なめるとヨーグルトの甘い味がする。
食後に飲み続けたら、1~2日で効き目が
現れ、 ”おなら”も出なくなった。
「腸が元気になるから・・」と妻にも勧めた。
数日後「便通が良くなり、悩んでいた下痢が
止まり、 食欲も増した・・」と喜んで いた。
1269 【食と健康】
「腸内環境を改善する善玉菌」
腸の中には1000種類以上、1000兆もの細菌が棲んでいる。
それぞれがホルモンを作ったり、ビタミンや酵素、ミネラル、タンパク質
などを構成しながら、腸内の活動バランスを整え、生命活動を行っている。
腸内細菌には、良い働きをする善玉菌と、悪い働きをする悪玉菌が
いる。納豆菌やビフィズス菌、ヤクルト菌、酵母菌なとは善玉菌です。
悪玉菌の代表は腐敗菌です。便秘や下痢の原因になり、タンパク質を分解して発ガン物質を作ったり、老化を早めたりします。
厄介な悪玉菌ですが、問題なのは悪玉菌が増えると、善玉菌が減ってしまうことです。
悪玉菌が問題なのは、健康を害する様々な物質を発生させことです。
肝不全を誘因するアンモニアや流化水素、アレルギー疾患を引き起こすヒスタミン、そして様々な発ガン物質、老化を促進する物質などを腸内にまき散らす。
こうした誘因物質を作らせないために、善玉菌を増やさなければならないのです。
腸内の善玉細菌で、特に重要な役割を果たすのがビフィズス菌です。
生まれて間もない赤ちゃんのお腹のビフィズス菌は、何と95%を占めている・・大人になると10%まで減ってしまう。
老年になると更に減って、大腸菌や腐敗菌などの悪玉菌が優勢になり、 老化を促進させるのです。
善玉菌を増やすには、ミネラルの多い食品や、食物繊維の多い食品を摂り、悪玉菌をやっつける納豆菌や、ビフィズス菌を増やしてやります。
■ミネラルの多い食品
「カルシウム」 ・・ 牛乳、チーズ、ヨーグルト、イワシの煮干し
「マグネシウム」 ・・ 大豆、ナッツ類、そば、玄米ごはん、油揚げ、
わかめ、ひじき
「鉄」 ・・ レバー 「カリウム」 ・・ さつまいも
■善玉菌
発酵食品には、納豆、ヨーグルト、ぬか漬け、
味噌、キムチなどがある。
善玉菌どいえば「乳酸菌」と「ビフィス菌」です。
しかし、乳酸菌という名前の菌はいない。
腸内で”糖”に働きかけて乳酸をつくる様々
な種類の腸内細菌を総称して「乳酸菌」と言
っている。
健康な人の腸には、乳酸菌が優勢に存在して
いる。しかし、何らかの原因でバランスが崩れ、
乳酸菌が少なくなると、健康に様々な悪影響が
出てくる。
人間の腸の中の乳酸菌は、光や空気を嫌う。
少なくなった乳酸菌を、ヨーグルトなどで補
おうとするが、それらの乳酸菌は光や空気が
ないと生きられない・・腸内では生きられない
のです。
腸内の乳酸菌を増やし元気にするには、細菌
の”餌”となる食物繊維や、ミネラル食品を多く
摂って、腸内に棲む善玉菌 を増やしてやること
です。
1270 【食と健康】 「腸内細菌が果たす役割」
2月22日のNHKスペシャル「腸内フローラ」を見て・・
腸内細菌が、私達の健康に深い関わりがあることを知り・・驚いた。
初めて耳にした「腸内フローラ」とは、腸の中に棲みついて共存する細菌たちの棲みかを、お花畑に例えたものです。
種類と数があまりにも多いため、今まで手つかずの分野だった腸内細菌・・ここ数年の研究で、いろいろなことが分かってきた。
腸内に棲む細菌たちの餌は食物繊維です。
餌となる食物繊維が不足すると、腸内細菌のパワーが落ちてしまう。
その腸内細菌は、個々に違った物質を排出する。その排出物が体の健康に関わっているだけでなく、人の心にまで影響することが分かってきたのです。
[糖尿病の治療に]
腸内細菌の食べ物「食物繊維」とワイン効果で知られる「ポリフェノール」を、薬にして患者に投与すると菌が増え、食後のインスリンの量が増える・・腸内細菌を利用した新しい治療法として注目されている。
[ガンの予防に]
ガン患者の腸内フローラには、細胞を老化させる細菌が多いことが分かってきた。 老化した細胞が発ガン物質をまき散らし、ガン細胞を作るのです。
[肥満の改善に]
肥満の人の腸内細菌をマウスに移植したら、マウスも肥満になった。
そのマウスに、痩せて太らない体質の人の腸内細菌を移植したら、肥満が解消した。
腸内細菌の中には、脂質を燃やし、脂質の取り込みを抑制する物質を出す細菌がいる・・この細菌が少ないと太るのです。
[性格が変わる]
高さ5センチの台にマウス乗せて、降りる時間を測った。
好奇心旺盛なマウスは17秒で降りたのに、臆病なマウスは五分経っても降りられなかった。
そこで、双方の腸内細菌を入れ替えたら、臆病なマウスは好奇心旺盛に・・好奇心旺盛なマウスは臆病になった。
腸内細菌を入れ替えると、それまでの考え方や性格が変わってしまうことが分かった。
[体質の改善に]
めまいなど、全身の倦怠感を患う患者の腸内細菌を入れ替えたら、
数日で元気になった。
「うつ病」の治療や「老化防止」「健康増進」などに、パワーを発揮する腸内細菌。
肌のシワが少なくなるなど「美容効果」もあり、注目されている。
腸内細菌の中に、脳に働きかけて性格や感情を変えてしまう物質を排出する細菌がいるという・・今後、どんな発見があるか楽しみです。
■日本の人口の推移/過去・未来
・1900年(明治33) ・・ 4400万人
・1950年 ・・ 8300万人(1.9倍)
・第一次ベビーブーム(団塊の世代)
1947~49年3年間 約800万人出生
・第二次ベビーブーム(団塊ジュニア世代)
1972~74年3年間 約600万人出生
・2000年 ・・12700万人(2.9倍)
・2010年 ・・12800万人(人口世界7位)
・2014年の出生数・・ギリギリ100万人
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・2050年 ・・ 9700万人(0.8倍)
・2100年 ・・ 5000万人(0.4倍)
・2110年 ・・ 4300万人(人口世界42位)
1271 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「日本の人口と暮らし」
総務省は4月17日2014年の日本の総人口推計を発表した。
前年に比べ21万5千人減り、1憶2708万3千人になった。
日本の人口は、過去百年の間にすごい勢いで増加し・・三倍になった。
ところが、百年後の日本の人口は三分の一以下に減ってしまうという。せっせと蓄えた貯金を使い果たし、元の貧しい暮らしに戻るようようなものです。
戦後、急速な人口の増加で勤労人口が増加し、消費が高まり、社会は活気に溢れた・・経済力世界第2位の豊かな社会を創り上げるエネルギー源になったのです。
しかし、これからの日本は大変です・・少子高齢化の影響で人口は減る、高齢者は増える、働き手の若い世代は減っていく。
派生して、中高年の独り暮らしが増え、人の住まない過疎地が全国に広がっていく。国民所得は右肩下がりに低下し続け、日本経済は疲弊し、国力は衰える一方。
私は七人兄弟の4番目・・昔はどの家庭も子沢山で、路地では沢山の子どもが遊んでいた。
16クラスもあった。 少子化が進んだ現在の生徒数はわずか140人になった。
社会保障費は増大する一方。高度成長期に造った道路・橋などのインフラは老朽化して、整備・補習が追いつかなくなるだろう。
消費税や社会保険料など、税負担は増大する一方で、国民に重くのしかかってくる。
企業経営者にとって深刻な問題は、働き手が総人口の30%まで減少し、消費市場が大幅に狭まり、人手不足による人材難が経営者の足を引っ張る。世界を市場に活躍するグローバル企業以外は、生き残れない時代になっていく。
2000年には、15~65歳の現役10人で5人のお年寄を支えればよかった。2020年の東京オリンピックの年には10で7人、2050年には倍の10人になり、現役世代1人が高齢者1人を支えていかなければならなくなる。
国にも、我が子にも頼れない、自分の生活は自分で賄うしかない時代が、直ぐそこまで来ているのです。
三浦 展著「2030年の日本」
2040年に、20~30代女性が2010年の
半分以下になる市町村の割合は・・
石川県48% ・富山県32% ・福井県52%
1272 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「2040年・自治体が次々消滅していく」
金沢の繁華街香林坊に生まれ育った私・・戦後間もない頃の町内には
140世帯の住人がいた。
その後、国道拡張に伴う再開発で、銀行、ホテル、デパートなどに取って代られ、昭和60年にはわずか3世帯に・・近隣住人のいない過疎地の一軒家のようになってしまった・・
やむを得ず郊外に引っ越した・・過疎とは何か・・生活の基盤が根底から失われていくのをまじかに見ながら、暮らしてきた私と家族。
日本は今急速な「生産年齢人口の減少」と「高齢者人口の増加」で、
想像を超える困難な時代を迎えようとしている。
25年後の2040年には、現在40歳の働き盛りの人が65歳になり、
高齢者の仲間入りをする・・その時日本は、どうなっているだろう・・
民間研究機関によれば、2040年までに、全国1800の自治体の
896自治体で、子どもが産める20~39歳の女性が”半減”するという。
名前を挙げられた自治体では人口の減少が加速・・523の自治体は、
40年の時点で人口1万人を切ると見られ、警察・消防・学校・病院など、行政機能の維持が困難になる。
民間企業の倒産が相次ぎ、檀家不足で廃寺が増え、先祖の墓も放置され、荒れ果ててしまうだろう。
地域の伝統文化の継承者が途絶え、何百年続いた郷土の祭りも、担い手不足で寂れ、途絶えていくだろう。
大都市の医療・介護分野での求人が増えることで、過疎地の介護・医療の労働力が不足するようになる。
更に、自治体が税収不足に陥り、介護保険や医療保険などの社会保険制度の維持が困難になり、雇用も確保しづらく、「消滅都市」になる可能性が高い。
地方の人口が急減する一方で、子育て環境が整っていない大都会でも出生率の減少が続き、日本全体の人口減に歯止めがかからず、国力は低下し、貧困層が生きていけない厳しい時代になろうとしている。
そうした時代に備え、今から何を為すべきか? 65歳以降20年間の
暮らしをどうするか?
(夫婦二人・・月・生活費25万円 × 12ケ月 × 20年間=6000万円)
今から質素倹約に努め、老後の貯えを怠らないことです。