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衰退する和食文化

見直さなければならない食生活

33万部のベストセラー「世界一美女になる

ダイエット」の著者エリカ・アンギャルさん・・
オーストラリアの栄養士で、ミスユニバーサル
日本代表が、世界大会で賞を取れるように
と、栄養指導している。


日本食の良さを知ったエリカさん・・
「日本人の食卓から和食の良いところを捨て、
不健康になることを好んで選択しようとする

不思議な民族」と言っている。

日本人の食事の欧米化が進み、脂質摂取が

過剰になり、味付けや食材が甘くなって、

食事がお菓子化している、おかしな国だと・・

自業自得の結果として、糖尿病が国民病と

言われる国になってしまった。



1261 【食と健康】    「衰退する和食文化」


昨年10月、日本の「和食」と韓国料理の「キムジャン」が同時にユネスコの無形文化遺産に登録された。

和食の世界的ブームを背景に、和食を勉強しようと今、海外から料理人が大勢日本にやって来ている。

世界の料理は何れも、バターやなたね油、ゴマ油などの”脂質が”
中心です。日本料理は鰹、昆布などの「うまみ成分」が中心です。


西洋料理のカロリーは、日本料理の二倍以上と、高カロリーです。

日本料理は食品素材の種類が多いだけでなく、ヘルシーだ・・
その理想的な取り合わせが、海外から注目されるようになった。


私にとって和食とは、ご飯に味噌汁に漬物です・・
料亭の懐石料理だけが和食ではない。
私が食べ盛りの頃は、
ご飯(白米)をお代わり して、お腹いっぱい食べるのが喜びだった。

それが今、米の消費量は半分に減り、食事の内容は家族みんなバラバラ。朝、お父さんはパンとコーヒー、お母さんはサラダだけ、お姉ちゃんは朝食抜きで、長男はピザ。

夕食時も、帰宅時間はまちまちで、 家族そろって食事をする習慣が無くなりつつある。
親子が食卓を囲んで会話を交わすことがなくなり、家族関係は希薄になっていく。一つ屋根に暮らしながら、家族の連帯感は薄れていく一方だ。

多くの日本人は、日本料理の良さに気づいていない。
小学生に、母親の手料理で好きなものを挙げさせたら、1位がハンバーグ、2位がカレー、3位がスパゲティ、4位はオムライスでした。


小さいころからお腹がせり出した、おっさん体形の子どもが目につくようになり、運動嫌いの子どもが増えてきている。
日本人は、腸の長さが欧米人の倍近くあり、体のつくりが違うのに、

欧米風の食生活を続けていて、身体は耐えられなくなってくる。


和食は手間がかかるので、調理を嫌う主婦が増えてきている。
食卓から和食メニューが消えていく・・親から子へと受け継がれてきた

家庭料理、和食文化が失われていく。


                        京都料亭菊乃井・村田吉弘「食から日本の姿を考える」

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