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神様からの手紙

学ぶことは真似ること


学ぶということは

真似をするというところから出ている


一日真似をしたら 一日の真似

二日真似して
  それであと      真似をしなければ
  それは二日の真似


ところが 一生真似をしておったら

真似が ホンマもんになる

              永平寺 宮崎奕保禅師



1288 【幸せな人生 】
「神様からの手紙」


人間は、この世に生まれてくるとき、神様から一通の手紙を託されて生まれてくる。その手紙には「何をすれば人の役に立ち、世の中のお役に立てるか」が書き込まれている。

しかし多くの人は、自らの使命が何であるかに気づかず、手紙を開封
することなく、一生を終えていく。
どうすれば、何歳になったら、自らの使命に気づくだろうか・・。


幕末の志士・越前福井藩の橋本佐内は、15歳の時に、五つの誓い
「啓発録」を書き上げ、今後の人生の規範とし、戒めにした。
その一つ「立志」には、「自らの目標を揺るぎなく定め、ひたすら精進
せよ」とある。

お釈迦様は苦行・瞑想の後、35歳の時に悟りを開かれた。
その悟りを、人々に伝え・広めるために伝道行脚し、救済することを
自らの使命とした。

私のような取り得のない凡人であっも、その気になれば、世のため人のためのお役に立てるのです。


人のためになることなら何であれ・・
覚悟を決めて十年頑張ってみる・・
すると、二十歳の頃からでも、
三十までには一仕事できる。

それから十年本気でやり続ける・・すると四十の頃には、
人に認められる人間になるだろう・・

が、それでいい気にならず、また十年頑張る。
すると五十までには、ひとかどの人間になっているだろう。

ところが、五十の声を聞くと、大抵の人は息を抜いて、
楽をしたいと思うようになる。
それがいけない・・
これからが仕上げと、新しい気持ちでまた十年頑張る。

そうして、六十の還暦を迎える頃には、もう相当に実を結ぶことだろう。

だが月並みな人間は、この辺りで楽隠居がしたくなる・・

更に、十年頑張る。
すると七十になる・・人は敬愛の念で、盛んな祝いをやってくれるだろう。


しかし、それからの十年が人生の総仕上げ・・もう十年頑張る。
すると、その頃が人生一番充実して、面白い。

「よき人生だった」と、神様からの手紙に気づくのです。

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