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社会保険130万円の壁

ある和菓子店の業績改善


社員の問題点を見つけ出し”正そう”とした

が、うまくいかなかった。
そこで、積極的にい良いころを探し出し、

”褒める”ことにしたのです。


明るい雰囲気の中で、社員の本音に耳を傾け

た・・売上目標の押し付けはしないようにした。

こうして、業績を伸ばすことに成功した。


この会社の社長が”女性”であることに注目し

たい・・「できるやつだけついてこい!」という、

怖い「父親型リーダー像」とはひと味違う。


隅々まで目を配り、できない子どもも決して

見捨てない「母親型のリーダー」が、時には

新風を吹き込んでいく。


どちらが正しいということではない・・

人を動かす方法は人それぞれ・・いろんな

やり方があっていいということです。



1237 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

「社会保険130万円の壁」


女性の働き方に影響する「103万円の壁」
それだけではない「130万円」という更なる壁も見えてくる。
103万円が”税制の壁”なら、130万円は社会保
険料の壁だ。

つまり130万円を境に国民年金や厚生年金、健康保険料などの負担が発生
する。これは配偶者ばかりでなく、雇用する企業も負担増になり、
雇用
の促進を妨げている。

時給800円のパート社員が正社員に昇格して、給与が上がっても、

控除を差し引いた手取り額が、働く意欲をそいでしまうのです。


例えば月収11万円のYさんは、年収にすると132万円。
毎月、健康保険5,516円、厚生年金9,416円給料から天引きされ、一年間で17万9184円差し引かれる。
加えて、雇用保険料と所得税が差し引かれるので、月額の手取りは
9万 3千円程度になってしまう。


一方、月収10万7000円、年収128万円のNさんは、夫の扶養の範囲で働いているので、二つの社会保険の負担はなく、手取りは123万円、月額10万2500円程度・・手取り額に一万円の開きが生じてしまう。

社会保険130万円の壁が、YさんよりNさんの方が手取り額が上になるという、逆転現象が起きてしまうのです。
150万円以上の所得がないと、年収130万円未満で働く人より、実質の手取りが多くならない・・年収130~150万円の人は「働き損」ということになってしまう。


社会保険料は労使折半です。 できるだけ人件費率を低く抑えたい企業の都合と、年収を130万円未満で由とする、パート社員の利害が一致する・・このような弊害を打破していかない限り、男女平等賃金の実現は 難しいだろう。

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