■簿記を知らなくても・・
「バランスシートを読めなくても、簿記を
知らなくても・・二つのポケットがあれば
用が足りる」
ある青果店の店主がやっていたことです・・
店主は、毎朝市場に出かけて、野菜や果物を
仕入れて店に並べ、商いをしている。
その店主、店ではいつも右と左に一つずつ
二つのポケットが付いたエプロンをしている。
今朝の仕入れが10万円なら、売上が10万円
になるまでは「右のポケット」にだけお金を入れ、
しまっておく。
売上が10万円を超えたら、初めて売上金を
「左のポケット」に入れるようにしている。
この八百屋さん、『売上と儲け(利益)は違う』
ことを分かっているようです。
人は往々にして、一つのポケットに売上金の
全てを入れ、支払わなければならない原価の
分まで儲かっていると錯覚・・失敗するのです。
1234 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「豊かになった日本・・現在は?」
大企業の今年の暮れのボーナスは、久しぶりに多めに出たようです。
私のように、50歳以上の人であれば気づいているでしょうが、
バブル崩壊後昨年まで、日本の民間企業の平均給与は、ずっと右肩下がりでした。
1997年の平均年収は467万円でしたが、一昨年の2012年には
408万円。デフレが続いて物価が下がったことを考慮しても、10%近く下がっている。バブル崩壊の後20年以上続いた不況が、働く人の分配を少なくして しまったのです。
私たちの給与は、経済活動の中で生み出される国民総生産(GDP)
から支払われます。1994年の日本のGDPは世界3位だった。
それが現在は、13位まで落ちてしまっている。
ちなみにアジアで、1人当たりのGDPが最も高く豊かな国は、 シンガポールです。そのシンガポール、20年前の1994年当時は 日本の
半分だった。
日本の低迷の原因は、製造業が元気をなくしてしまっていることにある。
製造業は関連の裾野が広く、零細の町工場にまで及ぶため、親がこけると、町ぐるみみんなこけてしまう。
日本のGDPが世界第2位になり、米国を追い抜かんばかりの勢いだった1980年当時、米国は日本からの自動車や家電の輸入を 阻止しようと、躍起になっていた。
バブルがはじけた後の日本は、米国に徐々に引き離され、ドイツに追いつかれ、2000年以降は韓国企業の脅威にさらされ、急成長の中国に追い抜かれ、軽くあしらわれるようになった。
安倍政権になって、ようやく景気が回復模様になり、長年続いたデフレから脱出できそうなところまで来ている。
そうした時の総選挙・・安倍政権には、更に国民の期待に応えるべく、
頑張ってもらいたいものです。
北電・エネルギーゼミより