■九州大チーム21年間の研究
九大チームは、昭和63年の健康診断から、
健康な49~79歳の住民二千人を対象に、
平成21年まで21年間追跡調査した。
この間、417人が糖尿病を発症。
住民を一日の摂取量で四つのグループに
分け、糖尿病発症との関連を調べた。
その結果、マグネシウム摂取量148mg
以下の最も少ないグループと比較すると、
摂取量が増えるほど糖尿病のリスクが
下がることが分かった。
1228 【食と健康】 「糖尿病にマグネシウム」
「マグネシウムを多く含んだ食事を摂っていると、糖尿病になりにくい」・・摂取量が多い人ほど、糖尿病の発症率が減るのです。
これは、欧米の医学界では知られることだが、福岡県の住民の健康診断データーを、21年の歳月かけて追跡調査した、九州大チームの研究で、2012年に実証確認された。
国民病と言われて久しい糖尿病を、マグネシウムが予防してくれる・・
注目すべき調査結果です。
マグネシウムは、インスリンの働きを良くし、糖の代謝を改善する。
(国立がん研究センター)
マグネシウムが不足すると、ブドウ糖が細胞に取り込めなくなり、インスリンが十分に作用しなくなって、Ⅱ型糖尿病を発症するというものです。
日本人の食生活の洋風化が、マグネシウムを多く含む食品の摂取減少を招き、加えて、外食やファーストフード利用による塩分の過剰摂取が、体内のマグネシウムの排泄を促してしまう・・
日本人の慢性的マグネシウム不足が、糖尿病患者の増加の要因になっているのです。
糖尿病にならないためには、マグネシウムを多く含んだ食品を常時摂るようにすることです。
[マグネシウムを多く含む食品]
五穀米、そば、魚、野菜、豆腐、ワカメ、ヒジキ、豆、納豆、芋、椎茸、昆布、のり、胡麻、クルミ、抹茶など、和食の食材にマグネシウムが多いのです。
果物のバナナ、イチジク、トウモロコシなどにも多く含まれています。
何年か前、マグネシウムが豊富な「にがり」が、もてはやされたことがあります・・
当社が販売するサプリメントにも「にがり」があるが、身体に良いからと過剰に摂取すると、下痢を起すことがあるので注意が必要です。
厚生労働省「日本人の栄養摂取基準」では、サプリメントを利用するときは「350ミリグラム/日」が上限です。尚、食事から摂取する分には上限はない。
近年は「脳卒中」の予防効果も認められるようになった。
健康で長生きするには、ご飯を「玄米」にし、和食中心の食事にするのが良いのです。