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女性が輝く社会へ

専業主婦から社会にひとこと


二十四時間子どもと向き合って家事育児を
こなすことが、どれほど大変なことか・・
子どもが急に熱を出した時、休みが貰える

会社でないと働けない。


行政は「介護は在宅で」と言う。

家族の介護で働きたくても外へ出られない人

がいるのに、国は扶養控除をなくそうとする。


ようやくありついたパートの収入だけでは、

保育園は高くて入れられない。
食べていくために、寝ずに働けというのか・・


育児・介護の問題をきちんと解決してから、

女性の社会進出を言ってもらいたいものだ。

10/27 中日新聞「生活/くらしの作文」



1227 【吉村外喜雄のなんだかんだ】

「女性が輝く社会へ」


安倍政権が掲げる政策に「女性が輝く日本」がある。

「待機児童の解消」「職場復帰・再就職の支援」「女性役員・管理職の
増加」などを柱に、支援の取り組みを始めた。


女性の活用を「成長戦略の中核」と位置付ける政府は、「指導的な地位を占める女性の割合を、2020年までに30%」とする目標を掲げている。
また「2015年から国家公務員の女性の採用を30%以上に引き上げる」とする目標も確実に実施したい・・と安部首相。

家事や育児に責任を負う女性たちは、政府が推し進めるこうした政策に、とまどいを隠せない。


政府のお役人・男性たちは・・家庭で女性が担う役割・責任の重さへの現実と苦悩がわかっていない・・家事や育児を一手に引き受ける女性たちの不満がくすぶっている。


子どもが病気の時に休むのは母親・・学校の参観・割り当てられた役員・部活のサポートも母親・・親の介護も嫁頼み。
公的支援がないと、共働き夫婦を裏で支えているお婆ちゃん・お爺ちゃんにもしわ寄せがいく。


我が家の孫の、毎日の幼稚園、習い事、塾への送り迎えは、私の役目でした。土日も父親が勤めに出るため、学校が休みの日は、2人の孫を 図書館やプール、サイクリングに連れ出すのです。


育児も介護も、福祉の充実がなければとても正社員は勤まらない・・
女性が社会に出るということは、男性が思っている以上に大変で、
難しいのです。

仕事を持つ女性の、更に大きな悩みは、夫の両親、実家の両親・・
併せて四人の看病を背負わされているということ・・
自分以外に引き受け手もなく、十年は続くであろう介護。

「もっと働きたい、1人の人間として生き甲斐のある人生をおくりたい」と思っても、介護の問題から逃れることができず、長年正社員として働いてきた会社を辞める羽目に・・。

残業、家事、介護で”うつ”状態になり、職場の理解も得られず、退職に追い込まれるケースも・・。

女性にもっと働け・・というのであれば、働きやすい環境を作ってからに
してほしい・・能力があり、労働意欲があっても、働けない女性がいっぱいいるのです。
                            10/27 中日新聞「女性活躍ってなんですか」

少子化による労働力不足が、いやがうえにも女性の社会進出を促す・・結婚して家庭に 入るより、現在の仕事に生きがいを求める女性が増えている。
「指導的な地位を占める女性の割合を増やす」というのであれば、
女性が「責任ある仕事のために、子供をつるのを諦める」という、苦渋の選択を 強いられることのない、社会のシステム作りが必要になってくる。

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