■豊田自動織機
「女性管理職三倍宣言」
豊田自動織機は、トヨタ、デンソーに続いて
女性管理職を現在の25人から、2020年
までに三倍に増やす目標を決めた。
豊田織機の課長級以上の管理職2154人の
うち、女性はわずか1.2%
トヨタグルーブは、工学部系出身者が多く、
全社員の九割が男性という「男社会」
ところが、軽自動車市場は女性層が中心・・
女性の視点での車づくりが求められる。
女性管理職の育成が急がれるのです。
10/17 中日新聞
1225 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「企業における女性の活用(2)」
10年間、日本最大手の住宅会社の出先の所長職にあった私。
38歳の時一念発起脱サラ・・「女性をターゲットに」「女性を戦力に」した化粧品販売の会社を起した。
それまでの男性中心の職場から180度転換して、女性を対象とした
職業へ人生の軸足を移したのです。
それまで積み上げてきた経験・ノウハウを捨て、知識・経験・資格まったくゼロの異業種の世界へ・・が、勝算はあった。
当時、日本の社会は右肩上がりの人材難時代。
起業間もないちっぽけな会社に、優秀な人材など見込めるはずがない。
それを見越して・・元OLで家庭に埋もれている優秀な人財(主婦)を、
ビジネスの世界に呼び戻し、女性を戦力に、女性をターゲットにした商いをすれば、必ず成功する・・と。
当時、職場内の女性の地位は、結婚までの腰掛にしか見てもらえず、
男性を上回る能力がありながら、補佐的な仕事しかさせて貰えなかった。
二十代の半ばを過ぎてまだ独身の女性は”売れ残り”と陰口を叩かれ、 結婚すれば退職を強いられた・・「女性は家庭」という考え方が根強い時代だったのです。
そんな女性たちに着目し、家庭に埋もれている人財を、再度戦力として活用すべく、営業活動を開始したのです。
あれから三十数年・・今だに、性差別、男女の賃金格差は解消されないまま・・男女平等賃金、管理職への登用など、全ての面で”男女平等”を実現している企業は、上場企業の3割程度に過ぎない。
中小企業にあっては、「今のところ取り組む予定はない」と回答する企業がほとんど(2012年・厚生労働省)
積極的に取り組めない理由は、「経営によい効果が期待できない」から・・。
時間とお金をかけて人財を育成し、さあこれからと言う時に結婚して
辞めていく・・男性社員より定着率が低く、愛社精神も薄いと思われているのです。
男女雇用平等を掲げる企業は、大企業に多く、大学生の就職人気度は高い・・それが株価に影響し、企業のイメージを押し上げている。
私の会社の親会社は、三十数年前創業当初の中小企業の頃から、
男女平等と男女同賃金を実現した企業としてマスコミに取り上げられ、女子大生就職人気ランキング十位以内(資生堂は30位くらい)に何度か入ったことがある、当時注目の企業だったのです。
そうして入社してきた優秀な女性たち・・会社の飛躍発展の支えになったことは言うまでもない。